中国製テントFLYTOPで冬に母子徒歩キャンプに行きました

ソロやデュオで徒歩・ツーリング冬キャンプをしてみたいけど、どんなテントがいいのかなと考えている方へ。
本記事では以下のことを紹介します。

息子と二人で車なしキャンプを楽しんでいるmarumaruです。2018年秋に本格的な車なしキャンプを始めたのですが、そのキャンプ熱が止まらず、冬もキャンプをしたくなりました。旦那に打診しても、一緒に行くことは難しいとのことだったので、子供と二人で行くことにしました。
初めての母子・冬・徒歩・キャンプです。果てしなく不安でした。一番不安だったのは「寒さ」「キャンプ道具の重さ」です。
この対策として中国製格安テントFLYTOPを購入し、無事にキャンプを楽しめたので紹介していきます。


冬徒歩キャンプをする場合のテント選び

テントの予算の上限は2万円で探しました。「冬キャンプ」「キャンプ道具の重さ」という条件で気をつけたのは以下の点です。

  • インナーテントはフルメッシュではないもの
  • スカートがついているもの 
  • タープを持っていかないので、荷物がおける前室があるもの
  • タープを持っていかないので 耐水圧がそれなりのもの
  • ベンチレーション(換気口)
  • 軽量なもの 上限は3キロ

今回購入した中国テントはとりあえず上記は満たしたテントです。


中国製テントFLYTOPの基本スペック

中国製のテントということで、FLYTOPの性能を調べるには販売元であるamazonの記載内容を頼るの基本となりますが、結構表記が分かりにくいので、私が使用した感じや他の方のレビューをもとにスペックをまとめました。

  • 重量:約2.6kg
  • 定員:1~2人用
  • 防水:210T 防水コーティング & PU防水3500mm 生地を採用

※amazonでは記載があるのですが、これが一般的な耐水圧を意味しているのか不明です。

耐水圧の目安としては以下のとおりです。なので耐水圧3500mmと捉えると中雨には耐えられそうですが、amazonにおける表記は「小雨程度なら問題なく使用できる防水性能です。」と記載されていました。

  • 300mm・・・小雨に耐えられる
  • 2,000mm・・・中雨に耐えられる
  • 10,000mm・・・大雨に耐えられる
  • 20,000mm・・・嵐に耐えられる

ちなみに、一般的なナイロン傘の耐水圧は250mm程度

引用:作業服・作業着のワークユニフォーム公式通販

  • インナーサイズ:約210×150×115(h)cm
  • 材質:
    フライ/210T防水コーティングポリエステル(PU防水3500mm)
    インナー/210Tポリエステル&高密度B3ナイロンメッシュ
    フロア/210D防水コーティング&PU防水4000mm(オックスフォード生地)
    ポール/高品質航空アルミロッド 約直径(Φ)8.5mm

amazonの説明でグラウンドシートの説明があるのですが、おそらくインナーテントのフロア(床)の部分の説明らしいので、上記の説明も合わせています。

  • 仕様:前・後室、メッシュドア、ベンチレーション、メッシュポケット、ランタンハンガー、ストームガード
  • 付属品:ペグ、ロープ、収納ケース ※ハンマーは付属してないです。
  • カラーバリエーション:オレンジ、グリーン、ブルー
  • 収納時の大きさ:直径(Φ)17cm × 長さ43cm

実際に使ってみたので詳しくレビューします

低価格のスペックでもとりあえず使えればいいという考えの目線でのレビューであることをご承知おきください。

色はオレンジをチョイス

鮮やかなオレンジを選びました。フルーツのオレンジに近いオレンジ色です。目立つ色なので自分のテントをすぐに見つけることができます。

生地は?

生地はやっぱり格安テントという感じで薄いです。ただ、薄さがそこまで問題には感じませんでした。

前室・後室が広くて便利

もともと持っていたテントがロゴスのtepee400というワンポールテントで前室・後室はないです。なのでtepee400を使うときはタープと組み合わせて、雨・風を防いでいます。しかし息子と二人のキャンプではタープを持っていく余裕はなかったので、リュックや靴が置ける前室・後室があるテントにこだわりました。この中国製テントFLYTOPは前室・後室が二人用テントにしてはかなり広いと思います。後室には70ℓのボストンキャリーと75ℓのバックパック二つを並べて置くことができました。

中国製テントFLYTOPの後室は荷物が二つ置ける広さ

そして、前室の広さはこのような広さです。入口のシートを上にあげても、両サイドにちょっとした雨除けスペースができるので、ここの靴や薪を置いたりできます。
雨が降ってきても入口のシートを占めてしまえばたき火台やミニテーブルを入れるには十分なスペースなので、雨を防ぐことができます。
実際に母子徒歩キャンプでも一時的な雨に見舞われたのですが、濡れては困るものはすべてテント内に運べたので、助かりました。

中国製テントFLYTOPの前室は十分な広さです

入口は二つ 前後フルオープンが可能

前からでも後ろからでも出入りができるようになってます。後ろも開く場合、電源サイトで延長コードをテントの中に引っぱってくるときに、後ろから入れることができます。前の入り口だけの場合、コードに足を引っかけそうですよね。

天井にフック 再度に収納ポケットあり

天井にランタン用フックがあり、収納ポケットが両サイドについています。価格の割にこのような細かい装備もついているのが嬉しいです。

冬キャンプに必須のテントのスカートが付いています

冬キャンプのテントを探していると、とにかく寒さ対策として「スカート付のテント」が重要であることがわかり、「スカート付テント」を探しました。
スカートは自分で作ることもできるみたいなので、すでに二人用のテントを持っている方は自作するのでもいいのかなと思います。私の場合は、二人用テントを初めて購入するということもあり、せっかくならスカート付きにしようということで、スカート付きにしました。

テント内はポカポカでした

今回のキャンプにおける暖房器具は電気ヒーターと電気敷き毛布のみだったのですが、小さいテントなので、部屋がかなりぽっかぽかになりました。もしスカートがなかったら、おそらく隙間風がはいり、ここまで温かくならなかったんじゃないかと思います。スカート付きにして良かったです。

テントのスカートは必要?

冬キャンプ初心者だった私はこの「スカート」の重要性がイマイチ分かりませんでした。ただ、キャンパーの方々のツイートを見ていると、「スカートを忘れて隙間風がつらい」とツイートされている方がいました。
寒さ対策としては、冷気は下から入ってくるので、地面とテントの隙間を防ぐことはかなり重要で、実際、12月のキャンプ場でスカートがついていないテントを使っている人はいませんでした。
また、ロゴスのTepee400で冬にデイキャンプしてみると、スカートがないので、隙間風がかなり入ってきて地味に寒いです。寒くなる朝晩にこの隙間風があると、ツラそうです。ということで、冬キャンプにテントのスカートは必須と考えた方が良いかと思います。

インナーテントのメッシュが調節可能

出入り口はどちらも高密度メッシュへの切り替えが可能です。つまりインナーテントはフルメッシュではないです。低価格テントだとフルメッシュのテントが多く、冬だとちょっと寒そうかなと思いました。
FLYTOPはできるので、夏だと風通しが良く、虫対策にもなります。テントを探していると、インナーテントがオールメッシュのものが多いです。夏はオールメッシュのほうが風通しが良いですよね。

ベンチレーション(換気窓)付

側面にベンチレーション(換気窓)がついています。ベンチレーションがあると、テントを閉めた状態でも空気の換気ができます。冬キャンプでガス系の暖房器具を使用するなら、一酸化炭素中毒の危険性を少しでも抑えるためにベンチレーションが必須になります。
一酸化炭素中毒は空気中に占める一酸化炭素の濃度が0.64パーセントだと、1530分で死亡してしまう、恐ろしい事故です。
この事故は絶対に避けたいと思ったので、私が冬キャンプを計画し始めたとき、暖房器具をガスヒーターにする予定だったので、ベンチレーション付きのテントを探しました。
今回のキャンプでは結局ガスヒーターを使うことはなかったのですが、今後の冬キャンプでガスヒーターを使う場合もこのテントを使えるかなと考えています。さらに、一酸化炭素中毒防止以外にも、風通しを良くすることで、テント内の空気を効率的に換気してくれます。また、風の通り道ができるため、テントが飛ばされにくくなるといった特徴もあります。

糸の始末が甘い

中国製のためか糸の始末は甘いです

アマゾンでの中国製テントのレビューとしてよくあるのが糸の始末の甘さです。かなり糸でまくりでした。私はこういうの気にならないのですが、口コミ通りでした。

チャックは布を噛みやすい

チャックは気をつけないと、高頻度で生地を噛みます。雑には使わず、丁寧にチャックの上げ下ろしをすれば問題ないです。

FLYTOPのレビューは以上となります。

私としては高品質のテントを使用したことがないというのもあるかとは思いますが、価格の割に求めている条件がほとんど満たしてくれたテントだったので、大満足で気に入っています。中国製なので長く使えるかは微妙ですが、壊れるまではFLYTOPを愛用する予定です。