生きるために必要なお金の考え方と内容【解説】

私達が生きるためにはいくらお金が必要なんだろうとお考えの方へ。この記事では、贅沢な要素は横において、基本的な生活について。私達が生きるためにものには何があるのか、いくらくらいお金が必要なのかを解説します。

生きるために必要なお金を考え方

生きるために必要なお金について知っておくことは私達みんなにとって大切です。なぜなら、基本的な生活を送るために何にどれくたいお金がかかることを知っておくことで一度しかない貴重な人生の中で自分がやりたいことを思い切りやれる準備が整えられるからです。

ここでは、生きるためのお金の考え方を解説します。

お金の機能

お金は現代社会では生きていくために必要不可欠なものです。生きるために必要なお金について詳細に考えるにあたり、ここでは改めてお金の機能について確認しておきたいと思います。

そこで、ここではまずお金の機能から確認します。

全国銀行協会によって、お金の機能は以下のように説明されています。

価値の保存機能
お金の名目価値は変化しません。お金を銀行に預ける、金庫にしまうなどして、持ち続けていれば富を蓄えられます。

交換機能(決済機能)
物々交換の経済では、お魚を持っている人がお肉を欲しいと思っても、お肉を持っている人がお魚を欲しくなければ交換は成立しません。しかしお金とならお魚、お肉を交換(決済)できます。これにより「お魚とお肉を交換してもよい」と、両者の欲求が一致する必要はなくなります。お金は交換の媒介として機能を持っています。

価値の尺度機能
世の中で販売されている食べ物やサービスにはすべて値段がついています。一般的に値段の高い商品やサービスほど、私たちが感じる値打ちも高くなります。例えばお寿司1カン100円か、1カン1万円では、後者の価値が高く感じます。このように商品やサービスの値打ち、価値を決める物差しとしての働きがあります。

出所:全国銀行協会

生きるために必要なお金お金を考える際には、これらの機能の中で主に2つめの交換機能が話題の中心になるでしょう。

必要なお金算出の基本ルール

もう一つ、お金がどれくらいかかるか考えるときに抑えておくべきことがあります。それは、何のお金でも例外なく、イニシャルコストとランニングコストに分けて考えることです。イニシャルコストとは、なにかを始めるために初めだけかかるお金で、ランニングコストというのは続けていくためにかかるお金です。

この記事では主に後者のランニングコストについてメインに解説していきますが、実生活ではなにか新しいことを始めるときにはイニシャルコストが必要になることは忘れないようにしましょう。

生きるために必要なものと必要なお金

お金は基本的には生きるために必要な商品やサービスを得るための交換券なので、生きるために必要なお金について考えるには生きるために必要なものには何があるのかを把握する必要があります。ここでは私達が生きるために必要なものを確認します。

ここでは、私達が生きるために必要なものを確認し、先程確認したお金の機能を踏まえて、生きるために必要なものそれぞれに必要なお金を確認していきます。

健康な心と身体

普段あまり意識することはないかも知れませんが、私が生きていくには心と身体が必要です。それも、できるだけ健康な心と身体が生活しやすくいろんなことに取り組みやすいでしょう。生まれつき身体の一部の機能に制約がある人の場合でも身体を健康に保つことは重要です。人間は身体と心がつながっていて、身体を健康に強く保つことが心の健康にもつながります。どんなに苦しい状況であっても健康な身体、そしてあとで説明する不屈で前向きな精神があれば人は明日に向けていまを生き抜けるのではないでしょうか。

健康な心と身体を保つために必要なお金

私は専門家ではないので専門的な事は言えませんが、健康な心と身体は毎日の生活習慣の中で形作られます。あくまでも私自身の経験と知識から言いますが、健康な心を保つには日々自分自身の心の状態を把握したり怒りや不安とも向き合いながら、心と行動を一致させるなどの工夫が必要です。このような行動習慣を保つのは意外と簡単でなかったりしますが、なにか特別にお金がかかる事はありません。

健康な身体を保つのも基本的には生活習慣です。私達の体を作るのは食事なので正しい食習慣は欠かせません。正しい食習慣を少し掘り下げて考えると、正しいものを正しい分量で食べるのが良いのではと個人的には思います。何が正しいものなのかというのは人によって意見が割れるところかと思いますが、農薬がすくなかったり有機農法だったりする野菜、広い場所や牧草の飼料などいい条件で育てられた動物の肉などは値段が高い傾向があります。正しい分量は過不足がなく栄養バランスの取れた分量のことです。

食費

一般的な食費について確認しておきましょう。総務省統計局の集計によると、2016年のすべての世帯の食費は、月額平均で62,248円となっています。この情報はさらに単身世帯と2人以上世帯に分けられ、単身世帯の食費は月額平均で39,808円、2人以上世帯の食費は同じく月額平均で72,934円となっています。こちらはあくまで平均値なので実際には結構人によって幅があるとは思います。

運動にかかるお金

日々の運動習慣をもつことも重要です。運動は工夫次第ではお金をほとんどかけずに習慣づけることが可能です。有酸素運動ならウォーキングやランニングやサイクリング、自宅での柔軟体操や自重での筋トレ、また公園の大きめの遊具を使った懸垂など、必要最低限を考えるのであれば実はそれほどお金はかかりません。もしも有料のフィットネスクラブに入会すると急激にお金がかかります。フィットネスクラブを使うなら、特定の目的を満たすために一定期間だけと決めて短期決戦で取り組むなどがおすすめです。

衣食住にまつわるもの

私達が生きるために必要なのはなんといっても衣食住を満たすことです。そしてそれらを確保するためのお金も必要です。

私達の生活の基盤となっているのが衣食住です。一つずつ見ていきます。

衣(身にまとうもの)

普段あまり意識することはないかも知れませんが、私達ヒトが生きていくには服などの身にまとうものは書かせません。私達は変温動物ではないのでもともと体温を保つ機能が体に備わっているものの、動物と違って毛皮や鱗などはないため極端な暑さや寒さから身を守ることは衣服なしでは難しいです。また、現代では衣服をまとわずに日常生活を送ることができるのは無人島を所有して生きる人か今でも昔と変わらない生活を守り続けている一部の方のみでしょう。

衣(身にまとうもの)にかかるお金

着るものにかかるお金は、先程も引用した総務統計局の集計によると、すべての世帯の月額平均が9,160円となっています。こちらも先程と同じように単身世帯と2人以上世帯に分けて集計されており、単身世帯では月額平均が5,554円、2人以上世帯では月額平均が10,878円となっています。服もまた人によってかなり支出額に差が出ると思います。趣味がファッションという人だと金額はかなり大きくなりますが、本当に必要最低限でいいとなると上記の平均額にも届かないと思います。メルカリなど中古市場も活用すればかなり安くすませられます。

食(たべるもの)

私達には食べ物ももちろん必要です。食べ物から体が作られ日の様々な活動のエネルギーを得ています。食べ物は体作りと心づくりの基礎、そして活動のするための元気のみなものなので、お腹を満たせば何でもいいというものでもなく、できるだけ良質なものをいただくことが必要です。

食べ物を得るための方法として、現代ではスーパーマーケットなどで購入することが一般的ですが、それ以外にも自分で植物を育てたり魚をとったり狩りをしたりといった方法があることも忘れてはなりません。

食(たべるもの)にかかるお金

食べるものにかかるお金は、さきほど健康な身体を維持するためにかかるお金としてすでに紹介しましたがが、ここでもう一度紹介しておきます。

すべての世帯の食費は、月額平均で62,248円となっており、単身世帯と2人以上世帯別では、単身世帯の食費は月額平均で39,808円、2人以上世帯の食費は同じく月額平均で72,934円です。

もう少し掘り下げると、実際には住む場所や工夫、生活スタイルによってはかなり金額は変わってきます。たとえば田舎での生活だと食べ物をもらえたりすことも多いそうで、そういった場合は食費がかなり抑制できるでしょう。

ここでもう一つ、水にも触れておきたいと思います。水は調理と入浴、そして車を持っている方は洗車、庭がある方はガーデニングなどでも使うと思います。これらのうち最も水を使うのはおそらく入浴ですが、調理も頻度が高いとそれなりにお金がかかるはずです。

住(すむところ)

着るものや食べるものと同じく、住むところも私達には必要です。住むところは私達の安全基地であり日々のエネルギーを回復・補充する場所です。そして外の世界へと飛び出し戦うための拠点でもあります。

なので、住むところは身体的および心理的な安全性、ある程度の快適性を持っていることに加えて、創造的思考を生みいつも何かを生み出すための生産的活動を支える機能があることが望ましいです。

そのような機能を備えた家のなかで、私達は生理的欲求とともに安全欲求や社会的欲求をある程度満たすことができます。

住(すむところ)にかかるお金

住むところにかかるお金について見てみましょう。総務省統計局のデータによると、すべての世帯の住居費は月額平均で17,804円となっています・・・ 私の感覚ではこの金額は実質を表していないのでなにか集計対象が偏っていたか集計方法が悪かったものと推察します。本当のところはわかりませんが、家賃が18,000円というところはまずないですし。ということで別のデータも確認しました。LIFULL HOMESの賃貸経営WEBサイトによると、1R/1K/1DKの月額家賃の全国平均は4.5万円、1LDK/2K/2DKの月額平均は6.3万円、2LDK/3K/3DKの平均月額は7.4万円、3LDK/4K/4DKの月額平均は9.7万円のようです。

ただし、これはあくまでも全国平均の額であり、実際に東京都は圧倒的に高いので、東京に住む人はその点に気をつけましょう。

各種エネルギー

私達の現代社会の生活は電気やガスなど多くのエネルギーに頼って成り立っています。毎日使っているエネルギーのすべてが必須のものというわけではありませんが、調理や夜の明かり、入浴のためなどライフラインを支えているエネルギーは必須に近いと言えます。

各種エネルギー利用のためにかかるお金

私達が生きるために必要なエネルギーは主に電気とガスです。

電気

調理や風呂など何かを温めるため、もしくは空気や食料品などを冷やすため、明るくするため、そして通信したりコンピュータを使って何かをするためなどで電気を使っていると思います。

総務省統計局のデータによると、すべての世帯の月額平均は、8,559円となっており、単身世帯では5,320円、2人以上世帯では10,100円となっています。

ガス

ガスについては、入浴でお湯を作るため、調理をするため、そして部屋を温めるためなどの用途で使っているとおもいます。総務省統計局のデータではすべての世帯の月額平均は4,286円で、単身世帯では2,999円、2人以上世帯では4,897円となっています。

知恵・知識

私達が生きるには様々な知恵や知識も必要です。これらは実際に遊びや仕事など様々な活動を通して獲得していくものもあれば、座学で学べるものもあります。もちろん座学と実践の両方によって知恵や知識はどんどん深目ていくことができます。

知恵や知識にはその汎用性や応用性、専門性などによって生きる上での必須度合いが変わってきますが、汎用性や応用性が高いもの、使用頻度が高いものほど生きる上では重要だと思います。例えば、文字が読めたり簡単な計算ができたりといった知識は実生活のなかで応用していることも多いでしょうし、論理的思考・批判的思考についても、現代は世の中の重要なことが選挙で決まる代議制民主主義の時代であることや会社などの組織でもほぼ同じ仕組みが用いられていることを考えると大変重要なものとなります。

また、直接的に実社会で役立つ専門知識も、実際に社会をより良くしていくため、そして日々の糧を得るために重要です。

知恵・知識を得るためのお金

知恵や知識にはかなりいろんなものがあります。知恵や知識は人間社会では生きていく上でとても大切なものです。知恵や知識が生きる上で大切だということは広く理解はされています。子供がいる方は、ご自分の子供を賢くしたいと高い学費をかけて私立学校や塾に通わせるのかも知れません。ただここで注意が必要なのは、学校(特に日本の学校)での教育は知識詰め込み偏重なため生きるための知識になりうるかはわからないという点です。たしかにこの記事を書いている2020年4月時点でも高学歴が良い職業に直結する結果生きていきやすくなるとは言えるかも知れませんが、本来的に生きる上で必要な知恵や知識を獲得することとは異なると考えます。

総務省統計局のデータによると、すべての世帯での「教育」項目の月額平均は7,667円、教養娯楽の月額平均は25,280 円となっています。学ぶためのお金をこの合計額と考えると、おおよそ月額平均は約33000円となります。

コラボレーション・コミュニケーション

人間は他の動物よりも一人ひとりの個体がみんなで協力することで文明を築き現代社会のレベルまで来たことは間違いありません。昔も今もそうですが、大きなことを成し遂げたり困難を克服するため、私達にとって他の人と一緒に協力して目標を達成するための力もまた重要です。

またビジネスだけでなく日常生活の場面でも他の人とコミュニケーションし互いに助け合うことができたら生活は素晴らしいものになります。

効果的に他の人とコミュニケーションをしたりコラボレーションすることはできそうでなかなか難しいものです。その背景には個々人は別々の人物であり価値観も考え方も異なるということがあります。

コラボレーション・コミュニケーションのためのお金

コラボレーション、コミュニケーションができることは人間にとってこれまで歴史的に見ても重要なことなので、その機会を得るためにお金をかけるのは効果的な投資になりえます。

自分自身が目指す人生の達成のため、誰とどんなコミュニケーション・コラボレーションをしたいのかを考え、そのためにお金がかかりそうなかけてみるのも悪くないと思います。

交際費

まずは総務省統計局の交際費の項目を見てみましょう。すべての世帯での平均月額は19,092円となっています。

いろいろな方法

コミュニケーション・コラボレーションは人間同士のことですから、いろんなパターンが考えられます。たまたま入ったどこかのお店で人に出会うこともあれば、会社や学校などで人に出会うこともあります。また旅で出会った人と意気投合することもあるかも知れません。

このように色んなパターンがあるため、一概にコミュニケーションのためのお金を特定することはできません。自分が出会いたい人と出会うにはどうするかを考えて、そのために必要な活動が特定できたら、その活動にかかる費用がコミュニケーションやコラボレーションにかかるお金と言えます。もちろん、複数の機会が同時にあるということも十分に有りありえます。

まとめ

この記事では、私達が生きるために必要なお金について、その内容とどれくらいかかるのかを見てきました。金融資本主義社会ではリソースの基本はお金と時間と人です。まずは基本的な生活を送るための基盤となるお金を安定させ、その上でその他の活動のお金も徐々に増やしていくのが良いと個人的には考えています。この記事を参考に少しでも多くの方が充実した人生を送られることを願います。