もう悩まない!ベストな幼稚園の選び方を4ステップで解説【実体験】

幼稚園の選び方に悩んでいる方。そろそろ幼稚園を選ぼうとしているけどどんな基準で幼稚園を選んだらいいかわからないという方へ。

この記事では、はじめはモンテッソーリ式にこだわってモンテッソーリ式を謳うプレ幼稚園に行かせてたけど選び方の基準を自分たちで作っていくつもの幼稚園を夫婦で見学し作成した基準を基にチェックして最終的に別の園に子供を入園させた私が、幼稚園選びの4ステップを解説します。


幼稚園の選び方ステップ1:入園する目的を明確にする

幼稚園の選び方でまずはじめにやるべきことは、子供を幼稚園に入れる目的を明確にすることです。これは言いかえると、なぜ幼稚園に入れるのかという理由を明確にすることです。

幼稚園選びの指針ができる

幼稚園選びの目的を明確にするほうがいい1つめの理由は、定めた入園の目的が幼稚園選びをするときの活動の指針となるからです。

この後の項目で順を追って説明していきますが、はじめに定める入園の目的を基に幼稚園を選ぶステップを進めていきます。そのためまずしっかりと幼稚園に入るのは何のためなのかをはっきりさせておきましょう。

経営コンサルティングのプロジェクトでの「目的」

私は、経営コンサルタントとして色んな会社の事業体制や業務プロセスの改善等のプロジェクトに従事してきました。プロジェクトとは一定の決まった期限までに成果物を作成してお客様に納品することで価値を提案する一連の取り組みですが、プロジェクトが始める前にかならず定めるのが目的です。
依頼してくれるお客様が何を達成したいのかをはじめに明確にすることで3ヶ月や半年という一定の期間の間で作成する成果物でちゃんとお客様が望む価値を提供できるようにします。
幼稚園選びは重大なプロジェクトです。最終成果物は幼稚園の決定結果であり、幼稚園を決める期間は決まっていますし、使えるリソースも基本的に両親の2人と決まっています。そしてこのプロジェクトは子供の発達にとって重大な影響をあたえる幼児期の毎日の過ごし方や経験・記憶を左右する(つまり我が子という一人の人間の人生に影響を与える)、大変重要度の大きいものです。

子供の教育について考える良い機会

幼稚園選びの目的を明確にするほうがいい2つめの理由は、幼稚園選びは子供の教育について考える絶好の機会だからです。幼稚園に行かせる目的について夫婦間で話し合う過程で子供にどう育ってほしいか、子供の将来についてどう考えているかの認識合わせができます。

入園後の悩みを軽減できる

幼稚園に入園する目的を明確にしておくことでもう一ついいのは、幼稚園に入園する目的をしっかりと定めておくことで、実際に幼稚園が始まってから発生する様々な出来事に対して悩むことが少なくなったり悩みを軽減することができることです。

幼稚園は子供が初めて本格的に集団の中で社会生活を営む場であり、日々新しいことや慣れないことの連続となることが多いです。そのため特にはじめの頃は疲れやすかったり他のことトラブルを起こしたりといったこともそう珍しくないです。

そんなとき、両親としても初めてのことも多いのでつい焦ってしまったり落ち込んでしまったりすることもあるかも知れません。そんなとき、入園したのはなんでだっけ?ということをはっきりとわかっていると、「今起きていることも目的達成に向けた道のりのひとつで、乗り越えていくものなんだ」とか、また逆に発生したことのないようによっては「これでは目的にたどり着くことができない」と考えを整理しやすくなります。その結果として、悩みは軽減できると言えます。


幼稚園の選び方ステップ2:目標を定める

幼稚園の選び方ステップ2は目標を定めることです。先程説明したステップ1は「目的」でこちらのステップ2は「目標」です。わかりにくいかも知れないので説明しておくと、目的はその活動をする意義や理由で、目標は目的達成のために設定する「到達点」です。

幼稚園に入園する目的を決めたら、次はその目的を達成するための目標を考えます。たとえば、幼稚園に入園させる目的が「子供の社会性と基礎体力をつけるため」だとすると、目標は子供がおおよそどんなタイプのことでも言葉を交わせる、コミュニケーションができる状態、そして基礎体力については体幹がしっかりと鍛えられxxができるようになること、とか、山にでかけたときに5kmのハイキングコースは問題なく一人でおんぶや抱っこ無しで歩き切れるくらいの体力をつけること」などなどです。これはあくまでも一例ですが、できるだけ具体的な到達点を設定するのがポイントです。

幼稚園の選び方ステップ3:チェックリストを作成する

幼稚園の選び方ステップ3は、チェックリストを作成することです。これは、一言で言えばステップ2で定めた目標を達成するために幼稚園側に求めたいことを可視化してリスト化するステップです。

幼稚園に求めることは基本情報、組織、個別に分けられる

ステップ2で定めた目標を達成するために幼稚園に求めたいことを一覧化するのですが、この項目は大きく分けて共通と個別に分けることができます。どういうことか説明します。

基本情報は場所・給食・園バス・預り保育

チェックリストに盛り込むべき項目のうち、どんな幼稚園を対象にチェックするにしても必ずチェックしたほうがいいことがあります。それは幼稚園の家からの近さと園バス・給食・預かり保育です。

家からの近さと園バス

幼稚園が家からどれくらい離れたところにあるかは幼稚園を選ぶときの一つのポイントです。この後に説明する他の項目も合わせて評価したときにどこの幼稚園も特に違いがない場合などは幼稚園は近さで選んでしまっていいと思います。

遠い幼稚園の場合は園バスの有無が重要になります。園バスがない場合、公共交通機関やマイカー、電動アシスト自転車で送迎をすることになります。私の知人で片道5kmを毎朝送迎していた方がいましたが、その方の場合は片道約20分前後かかっていたようです。

給食

幼稚園によって給食を出してくれる園とそうでない園があります。給食がない場合は弁当を作る手間がかかることになります。

また、給食の内容が良くない場合があります。実際に給食で出てくる食事の内容もチェックしておくほうが良いでしょう。

その他の注意点として、お子さんが少食だったり好き嫌いが激しい場合、給食を食べきるのが辛くなり場合によっては食事が嫌いになってしまうこともあります。

週4日でお弁当を作ってみて

息子の園では早帰り以外の日はお弁当の園でした。子供のお弁当は大人と比べると3分の1〜2分の1の量で済みます。なので作るのは思っているよりも楽でした。手作りにこだわらず冷凍食品などもうまく利用すればそこまで負担にはなりません。

預かり保育

幼稚園によっては幼稚園の規定時間以外に子供を有料で預かってくれる園もあります。柔軟に対応してくれると夏休み等の長期休暇中や用事を済ませたいときに便利です。

組織はポリシー・ルール・体制および実運営

すべての幼稚園で必ずチェックしたほうがいい項目はもう一つ重要なものがあります。それは幼稚園が持っている基本的な教育のスタンスや教育ポリシー、運営ルール・体制、そして実際の幼稚園運営状況です。

教育ポリシー

幼稚園はまずは教育のポリシーやスタンスがしっかりと定められておりその内容が筋が通っていて親として子供を預けたいような内容であるかが大切です。

ポリシーは思想・原則に当たる部分でありすべて幼稚園で行われることはこのポリシーに則って行われるはずです。ポリシーは幼稚園では「教育理念」として設定されている場合が多いでしょう。園長室や理事室などに額縁にかけて展示していることもあるでしょう。

運営ルール

あらゆる組織はその運営にあたって運営ルールを定めているものです。組織とはつまり人の集まりです。思想や目的を実現するために安定的に組織がパフォーマンスを出すようにするにはルールが必要です。運営ルールは給食を提供しているところなら食品の提供等についてのものや災害発生時の対応等について定めたものもあるのでそちらもチェックしますが、幼稚園選びのときに特に注目すべきは教育プログラムそのものの運営について定めた文書です。

チェックすべきポイントとしては、額縁にかけてあったり延長から語られた思想・ポリシーがちゃんとルールに落とし込まれているのか、定められているのかということを是非チェックしてください。ちゃんとその2つが合致していない場合、いくら立派な思想が存在していても実際に教育プログラムや日々の生活の中でその理念が実現する可能性は低いでしょう。

言ってるだけという組織はたくさんある

幼稚園に限らず、ただ立派なことを言ってるが文書化や人員配置など実際にその理念を体現するための体制が全く取られていない組織というのはたくさんあります。そういった組織の場合は、額縁または組織の公式WEBに掲げられている理念と現場の実態の乖離は激しくなります。もちろん悪い方向にです。

実際の運営状況

チェックリストの項目として、実際の幼稚園の運営状況もとても大切です。

ここまでにチェックすべき項目として幼稚園の教育思想やポリシー、ルールについて説明してきました。思想やルールが定められているからと言って、実際にそれが実行されているとは限りません。そして当然のことながら実際にやってくれないことには立派な理念は実現されません。

チェックしたい幼稚園は、理念として掲げられ文書に書いてあることが、実際に園長や先生たちの言動から読み取れるか。または、書いてあることをちゃんと一人ひとりが理解して納得して毎日を過ごしていそうか。このポイントを必ずチェック項目に入れます。

個別は基礎あり前提でさらに目標達成のために必要なこと

先ほど説明した基礎部分を見ていくと実は大抵の幼稚園の選別は終わってしまうことが多いのですが、個別に定めた目的や目標に対して、特に個別に幼稚園に求めたい項目がある場合はそれもチェックリストに入れ込みます。私の感覚としてはあくまでもプラスアルファの部分です。

幼稚園の選び方ステップ4:チェックリストを使って幼稚園を評価する

幼稚園選びの最後のステップであるステップ4は作成したチェックリストを基に実際に幼稚園を評価するステップです。

ステップ3で作成したチェックリストを印刷するなどして携行し時折参照しながら幼稚園の説明会や体験イベントなどに参加して実際の評価を行います。

大抵の場合、幼稚園の説明会で教育理念などは説明されるでしょう。ただそれ以上のルール、実際の運用についてどれくらい説明してくれるかは園によってかなりばらつきがあると思います。

積極的に説明するから必ずいいとか、しないから必ず悪いとかということははっきり言ってわかりません。実際にチェックリストに沿って順にある程度機械的に会話の中で確認していくことをおすすめします。

なんとなく説明が上手であるということと実際にしっかりやっているということは違いますし、相関があるとは言えません。それをちゃんと確認するためのチェックリストです。

チェックリストに随時記録しながら、特に気になるところは積極的に色んな人に質問して確認しましょう。そして、園舎の様子や幼稚園からの説明内容、園長の話、質問に対する先生や職員の方からの回答内容などをすべて記録した内容をすべてまとめて総合的にチェックし各幼稚園を評価します。

評価によって最も目的を達成できそうだという幼稚園を選びます。これで幼稚園選びは完了です。

まとめ

この記事では、幼稚園をこれから選ぼうとしていて幼稚園の選び方に悩んでいる方に向けて、幼稚園の選び方を4つのステップに分けて詳細に解説しました。

幼稚園選びはWEB上で情報を集めることも難しく他の保護者の方などの噂話などで混乱したりもして大変だと思います。こちらの記事がすこしでも皆様のお役に立てれば幸いです。