サーマレストZライトソルを購入してみたいけど、値段も割と高額だし、買う前に使いやすさや寝心地、スペックについて詳しく知りたい。また、車なしキャンプでも使用できるのか、持ち運びやすさ、軽さなどについて知りたいなと考えている方へ。

本記事では下記の内容を解説します。

車なしキャンプを始めてから、銀マットやパズルマットを寝袋の下に敷いてきましたが、寝心地に限界を感じ、5回目のキャンプからサーマレストZライトソルを使い始め、結果的にとてもおすすめのキャンプマットなので詳しくレビューします。


サーマレストZライトソルの基本情報【使いやすさと寝心地】

サーマレストZライトソルとは

 サーマレストZライトソルとはアコーディオンのように折りたたんで収納できる3シーズン用のクローズドセルマットレスです。表側にはアルミを蒸着。アルミ蒸着なしのモデルと比較して、断熱性が20%向上しています。折りたたみ式は広げるのも収納するのも素早くできるので、たとえば短い休憩でも、さっと出してストレスなく使用できます。

引用:THERM-A-REST Zライトソル

サーマレストZライトソルの基本情報は以下の通りです。

  • 材質:架橋ポリエチレン
  • 生産国:USA
  • カラーは片面がレモン、もう片面がシルバーです。シルバー面にアルミが蒸着されています。
  • R値:2.6

※R値とは断熱力の高さです。R値が高いほど断熱力が高くなり、熱が逃げるのを防ぐことができます。

参考:GWearスリーピングパッドのR値

参考)キャンプ初心者の方のために補足しておくと、キャンプで使う寝具としてマットやコット、そして寝袋などがありますが、サーマレストはマットです。マットは寝袋の下に敷くことで地面の状態によらず寝やすくなったり冬場の冷気を防ぐ役割を果たします。

結局寝ごごちや使いやすさはどうなのか

サーマレストZライトソルは、結論としてはとても良いキャンプマットです。

断熱性や寝心地の改善という意味でそれまでに使っていた銀マットよりも断然機能が高く感じました。また持ち運びの面でもアコーディオンのように折り畳めるためコンパクトになりリュックなどへの取り付けも比較的簡単です。

さらに、このアコーディオン型の方式のためテントないでさっと片付けることもでき、キャンプ初心者の方で他にやることが何かと多いキャンプで効率化に役立ってくれます。


大きさは2種類あります

レギュラーサイズ
  • 広げた時の大きさ:51×183cm 
  • 折畳んだ時の大きさ:51(横幅)×13(高さ)×14cm
  • 重量:410g
  • 6,200円+税
スモールサイズ
  • 広げた時の大きさ:51×130cm 
  • 折畳んだ時の大きさ:51(横幅)×10(高さ)×14cm
  • 重量:290g
  • 4,800円+税

レギュラーサイズとスモールサイズどちらを選べばいいの?

基本的には広げたときの長さが183㎝あるレギュラーサイズを選べば寝心地は問題ないです。では長さ130㎝のスモールサイズはどう使うのかですが、荷物をよりコンパクトにするため、頭や足元はリュックで補い、胴体の部分だけをサーマレストZライトソルに乗せるという方法があるようです。しかし、春や秋ましてや冬などは地面からの冷気で底冷えします。サーマレストZライトソルの上であれば底冷えを防げますが、サーマレストからはみ出る部分は寒さを感じるかもです。なので、夏以外にも野外でサーマレストZライトソルの使用を検討されている場合は、レギュラーサイズの方が底冷えを防ぐには確実です。

身長が160㎝程度の私の場合

レギュラーサイズで十分です。少し余るので勿体ないかなと思うぐらいです。

身長が185㎝以上の夫の場合は?

夫の身長は185㎝以上あり、本人の感想としては、頭の部分が少し足りないかなと感じるようです。その場合はリュックや衣類などを枕にして長さをカバーしています。

参考)冬場だと、足が冷えると眠りづらくなるので、体の中心と足をカバーするように使い頭は冷えても良いのでリュックや衣類の収納袋などで代用、という運用がオススメです。

レモンの面とシルバーの面どちらを上にすべきか?

サーマレストZライトソルはレモン色の面とシルバー色の面があるのですが、基本的にはどちらが上でも問題ないです。

ただ、使い分けとしては寒いときはアルミ蒸着面(シルバー面)を上にします。断熱性が向上し、また自身の体温がアルミに反射することで暖かくなります。逆に暑いときは地面側にアルミ蒸着面を向けます(レモン色を上)。体温による保温効果をなくすと共に、ビーチなど砂が暑い場合は地面からの熱を跳ね返す役目にもなります。ただし、完全には下からの地熱を遮断するわけではなく、あくまでも軽減程度です。

参考:株式会社モチヅキ2015年08月25日 – モチヅキスタッフ

サーマレストZライトソルを使ってみて感じたオススメのポイント

改めて、私がサーマレストZライトソルをおすすめするポイントをまとめます。

  • とにかく軽い!圧倒的な軽さ
  • 設置のしやすさ&撤収のしやすさ(開いて畳むだけ)
  • 雨や飲み物で濡れても問題なし
  • 外気温が0℃程度であれば、寝れないほどの底冷えはしない
  • リュックへのパッキングのしやすさ

とにかく軽い!圧倒的な軽さ

レギュラーサイズでも410gなので、500mlのペットボトルよりも軽いです。車なしキャンプをする私達にとって軽いことはかなり重要になります。この軽さには本当に助かっています。

設置のしやすさ&撤収のしやすさ(開いて畳むだけ)

サーマレストZライトソルは広げるだけで、設置が完了します。そして撤収の時も畳むだけです。それぞれ1秒しかかからないです。じゃばらのような形状がこの速さを可能にしています。キャンプって色々と組み立てる道具が多いです。テント、タープはもちろん、テーブルや椅子なども地味に組み立てますし、テントの中の整理もあります。そして火起こししてご飯も作ります。手間をかけるからこそのキャンプなのですが、楽にできる部分は楽にしたいですよね。あるいは、特に小さい子供を連れているファミリーキャンプの場合、子供を見ながら道具の組み立てや、ご飯作りをするとかなり大変です。その点、サーマレストZライトソルは設置&撤収がすぐなのでかなり助かります。さらに、テントの中は知らない間に結構ゴミがたまっているのですが、マット自体がとても軽いので、ゴミをはらうのも楽です。キャンプ道具の寝具にはキャンプマット以外にも寝袋の撤収があます。慣れるまでは特に時間と体力が取られるので、マットが畳むだけというのは本当に助かりますよね。

雨や飲み物で濡れても問題なし

表面がツルツルとした素材なので、雨で濡れても拭くだけです。食べ物や飲み物が付着した場合もウエットティッシュなどでサッと拭けば汚れを取ることができます。湿気ている感じもあんまりないです。空気を入れるタイプのマットの場合、湿気によるカビが発生し使用できなくなることもあります。そのような心配もなさそうです。

外気温が0℃程度であれば、寝れないほどの底冷えはない

サーマレストZライトソルの対応シーズンは春・夏・秋の3シーズンです。なので基本的に冬には対応していません。ただし、工夫をすればサーマレストZライトソルを外気温マイナス2℃で使用しても十分に眠ることができました。現時点で私が経験した外気温で一番寒かったのがマイナス2℃です。その時は、サーマレストZライトソルの上に化繊の寝袋敷き、服を着込み、寝袋の中に毛布を入れるなどをしました。そうすれば底冷えで眠れないということはありませんでした。銀マットの時は服を着込んでも寒さで2時間おきに起きてしまうことが度々ありました。サーマレストZライトソルにしてからは、夜の10時頃に寝て朝の5時頃にトイレで起きるといった感じなので、7時間は起きることなく眠れています。なので睡眠の質はだいぶ改善されました。

リュックへのパッキングのしやすさ

ベルトからずれないので、落ちることもなく、ベルトを留めるだけなのでパッキングが本当に楽です。パッキングの方法は下で詳しく解説しています。

寝心地はキャンプマットとしては上出来

家のベッドと比較してしまうと、サーマレストZライトソルはマットレスとしては劣ルカもしれません。また空気を入れるタイプのエアーマットなどと比べてみても厚みにだいぶ差があるので、多少寝たときに背中や腰に痛みを感じることもあります。

それでも、銀マットやその他の代用品で寝ることを考えると、サーマレストZライトソルの方が断然寝やすいです。

ピクニックや急な来客、防災対策にも使える

補足ですが、キャンプだけでなく春や秋などのピクニックなどにも使えます。軽くて敷くのも簡単なので気軽に使えます。冬のベンチなどはお尻が冷えるので、ベンチやレジャーシートなどにサッと敷くだけで快適なピクニックになります。また、お家にお客さんを呼ぶときも、敷き布団だけでは寝にくそうなときなどに、サーマレストZライトソルがマット代わりになります。さらに、地震や洪水の際に避難所で寝泊まりする時にも使用できますよね。

サーマレストZライトソルは長く愛用できそう

サーマレストZライトソルはレギュラーサイズだと値段が7000円程度なので、正直購入にはかなり悩みました。キャンプマットとしては割と高い方の商品だと思います。他にも似たような安価なキャンプマットはいくつかあります。しかし、口コミなどを読んでいると、他のキャンプマットを使用した結果やっぱりサーマレストZライトソルが使いやすいとの口コミがあり、キャンプを続けて行くならと、キャンプ5回目で購入に至りました。使い心地も大満足ですし、汚れも付きにくく、カビも発生しにくそうなので、今後長く使うことを考えると、購入して良かったと思える商品です。これからもキャンプを続けそうで、銀マットよりも寝心地をよくしたいという方は購入されても後悔はしないはずです。

サーマレストZライトソルのパッキング方法

次はサーマレストZライトソルのパッキング方法を解説します。車なしキャンプの際の運搬方法です。

 60リットルのリュックにパッキング

サーマレストZライトソルはじゃばらになっているので、折りたたむだけで収納できるのですが、私達の場合じゃばらの特性を活かして、真ん中で半分にして、厚さを半分にします。

サーマレストZライトソルを半分にして厚みを減らします

半分にしたサーマレストZライトソルをリュックのベルトで固定します。登山用の大きいサイズのリュックだとベルトの長さも調整しやすいので、パッキングしやすいです。

布製のキャリーにパッキング 

子供と私の2人で車なしキャンプに行くときは、私1人でサーマレストZライトソルを2つ運んでいます。その時は、1つは上記の方法でリュックにパッキングし、もう1つは布製のキャリーにパッキングしています。

リュックにパッキングする時と同じようにサーマレストZライトソルを半分にして、キャリーの上に乗せます。

半分にしたサーマレストZライトソルをキャリーにのせます

持ち手にビニールの紐を引っかけて、強く縛ります。

サーマレストZライトソル紐でくくります

ズレて落ちそうですが、サーマレストZライトソルの表面が滑りにくいためか意外と落ちません。

※撤収時にもビニールの紐が必要となるので無くさないように注意してください。心配な方は予備を持っていく方がいいです。

袋に入れて持ち運ぶ

自転車キャンプの際はサーマレストZライトソルが軽いので、IKEAのビニールバッグにそのまま入れて運んでいます。

サーマレストZライトソルをIKEAの袋に入れて運搬します

レギュラーサイズの場合、折畳んだ時の大きさは「51(横幅)×13(高さ)×14cm」なので結構かさばるのですが、リュックやキャリーなどにうまくパッキングできれば、とにかく410gと軽いので持ち運び自体への影響は少ないと感じています。

【まとめ】キャンプを続けるなら購入して良かったと思えるマットです

サーマレストZライトソルはキャンプマットに求められる断熱性や携行性などの機能を満たしたとてもオススメのキャンプマットです。一度買えば長く愛用できるので価格が高めに設定されているため足踏みされる方も、せっかく買うならサーマレストZライトソルを購入されることをオススメします。

私達のキャンプの場合、始まりはキャンプマットを使用せずに寝ることでした。あまりの寒さと眠れなさに驚き、その後銀マットやパズルマットなどを使用してきました。なるべくお金をかけずにキャンプをしたかったのですが、河原のキャンプ場では銀マットで寝るにはあまりに体が痛く、夜に何度も起きてしまうので、サーマレストZライトソルを購入に踏み切りました。十分に眠れないというのは本当にツラかったです。サーマレストZライトソルを使用し始めてからは、かなり快適に眠れるようになりました。地面が多少ぼこぼこしていたり、砂利地であっても、体への痛みをだいぶ減らしてくれています。また、マイナス12℃で使用したこともありますが、寝袋や毛布などとも組み合わせれば、底冷えで眠れないという状況も防げています。