冬キャンプの寒さ対策と持ち物
こんなお悩みありませんか

・冬キャンプにも挑戦してみたいけど、寒さ対策は何をすればいいのかな
・冬キャンプの時に持っていく持ち物について詳しく知りたい

冬キャンプに挑戦してみたい方へ。

本記事を読むと、冬キャンプの寒さ対策が詳しく分かります。また、どんな装備と持ち物で行けばいいかが具体的に分かります。

車なしで冬キャンプを楽しんでいるmarumaruです。キャンプにハマると季節に関係なくキャンプに行きたくなりますよね。夏のイメージが強いキャンプですが、冬の季節でもキャンプは楽しむことができます。ただし、冬キャンプは寒さ対策を万全にしていかないと、あまりの寒さに帰りたくなります。

本記事では寒さ対策に必要となる持ち物や、寒さ対策をする理由などを詳しく紹介していきます。ぜひ冬キャンプを快適に過ごすための参考にしてみてください。


普段のキャンプに加えて冬キャンプ用に用意すべき持ち物

普段のキャンプの持ち物に加えて、冬キャンプで絶対に持っていったほうがいいものがあります。具体的には、以下の持ち物です。

  • ストーブ(薪ストーブ、石油ストーブ、電気ストーブ、カセットボンベストーブ)
  • 電気カーペット、電気敷掛毛布
  • こたつ
  • 冬用の寝袋
  • マットまたはコット

これらの持ち物が必要な理由を以下で解説していきます。


冬キャンプの寒さ対策は万全にしましょう

皆さんは「24時間」寒い状態でいたことはありますか?

真冬の朝は外に出るとピリッと凍るような寒さを感じますよね。それでも普段の生活では、外の寒さに24時間あたり続けることはあまりないと思います。

暖房器具で空気が暖まり、断熱が施された家で暮らしている私たちは、どんなに真冬でも24時間ずっと寒いままという状態におかれることはほとんどありません。

ところが、冬キャンプをする場合はデフォルトで24時間寒い状態となります。キャンプは外でするので普段私たちを守ってくれる断熱材はありません。24時間寒い状態というのは、現代人には未知の体験となることが多いんです。

軽井沢町にある軽井沢ライジングフィールドで経験した寒すぎるキャンプ

初心者キャンパーの私は2018年10月に軽井沢にあるライジングフィールドというキャンプ場に行きました。関東の平地における10月はそこまで寒くないです。むしろ9月の暑さを引きずり、暑いぐらいでした。さいたま市と軽井沢町の気温を比較すると最低気温は7℃も下がります。 温度の比較は以下の通りです。

  • 埼玉県さいたま市 平均最高気温 21℃ 平均最低気温 13℃
  • 長野県軽井沢町  平均最高気温 16℃ 平均最低気温  6℃

最低気温が10℃をきる寒さというのは埼玉では冬の季節です。にもかかわらず、寒さ対策ゼロで軽井沢にキャンプに来てしまいました。宿泊したライジングフィールドは軽井沢駅から車で20分の国有林の中にあります。そしてテントを張った場所が少し坂を下りた低地だったので、冷気がたまりやすく、外気は1~2℃まで下がりました。

キャンプ場に着いたのは夕方17時頃、19時にはテントを設置して中に入ったのですが、寒さ対策ゼロなので、とにかくずーーと寒いのです。暖房器具といえる装備はたき火台のみ。しかも運悪く外は突然の雨で、初心者が暗闇の中でタープを立てて火を起こすというのは断念しました。唯一救いだったのはサーマレストzライトという山岳用マットと0℃対応の化繊シュラフを持っていたこと

とりあえずシュラフに入って暖まろうとしました。サーマレストzライトのおかげで底冷えはしないものの、とにかくテントの中は寒いし、足が冷たすぎるしでほとんど眠れませんでした。

そして朝。朝ももちろんずーと寒いです。テントの中も外も寒さは変わりません。外気は2℃ぐらいでした。少しでも暖をとりたいなと、火を起こすことにしました。受付の時に、スタッフの方から、暖をとるならナラ(という木)の薪がいいですよとオススメされ、ちょっと高いなーと思いつつも、購入しました。しかし、このナラの薪、火がついてからの持続力は半端なく長いのですが、火がついて焚火として燃えるまでに結構時間を要します。もちろん初心者はこんなデリケートな薪知識は持っていません。火を起こせば温まるよねーと軽い気持ちでしたが、とにかく薪になかなか火が回りません。

寒い、とにかく寒い状態が長すぎる。早く火が回ってほしいーーー。切実な願いでした。

寒いときのたき火はまさにキャンプの醍醐味です。しかし、寒い朝にすぐに暖まりたいという現代人の甘えた欲求は叶えてくれるものではないです。自然の厳しさを痛感しました。氷点下に近い寒い朝の中で、なかなか火が回らないたき火と格闘するのは娯楽ではなく修行といえます。冬キャンプにおける寒さ対策の装備としてのたき火台はあまり戦力にならないなと痛感しました。

吐く息は白いし、歯はガタガタ震え続け、永遠に続くような寒さの中寒さ対策ゼロのキャンプを始めてしまったことに早くも後悔していました。11時頃になったとき、日が差してきて外もだいぶ暖かくなり、体も心も少し楽になりました。
ここまでで、トータル18時間くらい「寒い」という状態が続いたのですが、寒さというものにかなり疲弊していました。軽井沢もまだ「秋」ではあったので、昼間は割りと暖かさがあって良かったのですが、これが「冬」と考えると恐ろしいですね。まさに24時間、キャンプだと帰るまでの間、「寒い」が続きます。

・・・と、初心者ならではのポンコツ体験を軽井沢キャンプで経験してきました。

なので経験者は断言できます。

冬キャンプをするなら寒さ対策は万全に!

人は寒すぎる状態が続くと、テンションがガタ落ちし、キャンプが本当につまらないもの、ただただツライものになるんです。

冬キャンプで警戒すべき2つの寒さと対策のための持ち物

地獄の寒さでただただ辛いだけのキャンプにせず、冬キャンプを目一杯楽しむためにはどんな対策をすべきなのか?

まずは対策すべき寒さを知るところから始めましょう。
ざっくり分けると2つの寒さがあります。この2つの寒さへの対策を万全にしましょう。この2つを押さえないと、寒さが原因でツライ、つまらないキャンプになってしまいます。そのかわり、この2つの寒さを押さえれば冬キャンプはクセになります。

1つ目の寒さは「長時間続く寒さ」です

外を楽しむキャンプだからこそ発生する寒さとなります。 先ほどの軽井沢体験記の通り、「長時間続く寒さ」高ストレス状態を招きます。それを避けるために、しっかりと暖を取れる場所を作りましょう。それはどこか、答えはテント内です。

テント内はそれほど体積がないので、暖を取るための熱を蓄積するには最も適しています。外の寒さの程度によってはテントない以外にもタープで作ったセミクローズドな空間も同じ方法が応用できます。

冬でも晴れていればある程度太陽の光で温まりますが、真冬でしかも軽井沢のような寒い場所だとそれだけでは不足です。なので、以下のような道具を使ってテントの中を温めましょう。

テント内で暖を取る方法

  • ストーブ:薪ストーブ、石油ストーブ、電気ストーブ、カセットボンベストーブ
  • 電気カーペット
  • こたつ

など

2つ目の寒さは「就寝時の寒さ」です

私たちは夜眠ることで 元気になります。だから、夜眠れないという状況は私たちにとてつもないダメージを与えます。
そのため、「就寝時の寒さ」もしっかりと対策すべきです。

「就寝時の寒さ」対策のポイントは「冬用の寝袋」「底冷え対策」です。順に見ていきましょう。

冬用の寝袋

これも本当にたくさんの種類があり、良いものだと高額になりますので、初心者は頭を悩ますところです。押さえておきたいのは寝袋の快適温度(適正温度)。雪中でキャンプをする予定がないのであれば、0℃程度のものであれば眠ることができます。もし予算が許すなら、素材はダウン、形はマミー型の寝袋を用意するのがベストです。しかし、あまりお金をかけずに冬キャンプを始めたいという方は、快適温度0度あたりの寝袋であれば、衣類を着込み、毛布なども寝袋の中に入れることで、冬キャンプでも十分眠ることができます。

下記の記事では実際にテント内温度0℃、-2℃で使用したことのあるロゴスの寝袋2in1について詳しく紹介しています。寝袋選びの参考にしてみてください。

底冷え対策

冬以外の場合でも、実はキャンプをする場合は夏以外は「底冷え」が襲ってきます。これは地面からの冷えです。日常の生活で、地面の上で寝るという経験をされている方は少ないと思います。なので、キャンプ初心者は見落としやすい寒さでもあります。そして、「冬用の寝袋」だけを購入しても、「底冷え対策」はできません。「冬用の寝袋」+「底冷え対策」が重要です。地面からの寒さを軽く考えていると、本当に眠れません。夜中に何度も起きてしまいます。

 「底冷え対策」としてお勧めしたいのが、マットor コット です。

  • マット:銀マット、空気を入れるインフレターマット、断熱素材が特殊加工されたEVAマット、空気を入れるエアーベッドなど
  • コット:キャンプ用の簡易ベッドのようなもの

これらの装備にかけられるコストは人それぞれ違うと思います。私はシュラフ同様マットも自分のベストを探していくという気持ちで楽しむのがいいのかなと思います。実際に私が今使っているマットはサーマレストZライトソルです。以下の記事で紹介しますので、ぜひ読んでみてください。

描き記事でも書いてますが、サーマレストZライトソルを使えば外気温が0℃程度であれば問題なく眠ることができました。工夫すれば-2℃でも十分に眠ることができます。

以上、冬キャンプにおけるもっとも注意するべき「寒さ」、そして寒さへの具体的な対策を紹介しました。

初心者が冬キャンプに挑むなら電源サイトをおすすめします

先ほど、寒さ対策として、電気ヒーター・ホットカーペット・電気敷き毛布・こたつなど、「電気」を使用する装備を先ほど紹介しましたよね。え?キャンプ場で電気?と疑問に感じる方もいると思います。そうです。初心者の方が挑む冬キャンプとして、初心者の私がオススメしたいのは、電源サイトを利用するという選択肢です。

私が電源サイトをオススメする理由は、冬キャンプは危険があるからです。

冬キャンプの装備と事故 

先ほど紹介した寒さ対策で使う暖房器具は大きく電気を使うものと電気を使わないものの2つに分けられますが、私は電気を使うものをおすすめします。理由は電気を使わないタイプの場合は一酸化炭素中毒の危険があるからです。それでは詳しく見ていきましょう。

電気を使う暖房器具

電気を使うものとしては、電気毛布、電気カーペット、こたつ、電気ヒーターなどがあります。これらの道具を使いたい場合は、実際に使う暖房器具の種類によって必要な電力が異なりますが、電源サイトならAC電源が使えるので安心です。

電気を使う道具の制約

  • 電源サイトがあるキャンプ場は少なく、高規格なキャンプ場になるので値段も高め
  • オートキャンプ場が中心となるため車なしキャンプの場合はさらに少なくなる
  • 別途延長コードが必要となる

 電気を使わない暖房器具

電気を使わない暖房器具としては、薪ストーブ、灯油ストーブ、カセットボンベストーブなどがあります。

電気を使わない場合の制約

  • 一酸化炭素中毒のリスク
  • 火災のための対策が必要 消化器など
  • 燃料が必要。薪、灯油、カセットボンベ
  • カセットボンベは爆発という事故リスク

もっとも恐ろしいのは一酸化炭素中毒

火がついた時点で意識があれば、友人などに聞こえるように助けを求める声を上げた可能性がありますが、記事ではその様子がありません。テント内でカセットガス式のストーブを使って暖を取っていたようです。となると、・一酸化炭素中毒による昏睡状態・火災による熱気を吸い込んだことによる呼吸器火傷か有毒ガスによる窒息の2通り状況が、亡くなる前に起きていた可能性が考えられると思います。  一酸化炭素中毒であれば、気付くことなく昏睡状態に入ってしまうので、本人は何もわからないまま亡くなってしまったのでしょう。

引用:【コスパキ】 コスパ・キャンパー ~キャンプ、ときどき断食~ 目指せミニマル

私の場合はこの一酸化炭素中毒がとても恐ろしく感じました。一酸化炭素中毒は無色無臭。空気中に占める一酸化炭素の濃度が0.64パーセントだと、15~30分で死亡します。

参考 http://www.itscom.net/safety/column/022/

電気を使う暖房器具をお勧めしたい一番の理由

電気を使う暖房器具と電気を使わない暖房器具を比べると、電気を使わない暖房器具は一酸化炭素中毒に加えて爆発事故、火災など多くのリスクを抱えることになります。もちろん電気ストーブでも火災の危険は残りますが、一酸化炭素中毒のリスクはゼロです。

また、燃料の補充は電気、家での併用も可能、お手頃価格などのメリットもあります。まずは冬の寒さに体を慣らしつつ、冬キャンプを楽しむのがいいのかなと思うのです。

寒さがツライ、風や気温が低い、火が起こりにくいなど、冬キャンプには冬キャンプ特有の問題が起きます。それに加えて、寝るときも事故の危険を感じつつ、燃料も気にしつつはかなり初心者にはハードルが高いかなと思います。

 以上から初心者の方の冬キャンプは電源サイトから始めることをおすすめします。

 寒さ対策をすれば冬のキャンプは最高です

私の場合は、以上のような寒さ対策をして冬キャンプに挑みました。そして最高でした。冬のキャンプは空気が澄んでいて景色がとても綺麗です。電気ストーブで暖めたポカポカのテント内からちょこっと顔をだして外を眺める、その時に見える澄んだ朝の景色はまさに冬にしか見れない景色でした。

また寒いからこそ温かいものが最高に美味しく感じます。スープを飲むと体が芯から温まります。オモチを焚き火で焼いて、お汁粉と一緒に食べるのも最高です。冬だからこそやりたい、食べいたいキャンプ飯もたくさんあります。

まとめ

冬キャンプにおける寒さ対策は万全にしましょう。気をつけるべき寒さは「長時間の寒さ」と「就寝時の寒さ」この二つです。そして初心者の冬キャンプでオススメするのは、電源サイトでのキャンプです。

冬用シュラフ、底冷え対策用マットやコット、電気式毛布、セラミックヒーターなど寒さ対策のための道具は最低限揃えましょう。ぜひ本記事を参考に、初心者キャンパーのみなさん、寒さ対策は万全にして冬キャンプを快適に楽しんでみてください。

車なしでも快適に冬キャンプが楽しめるAC電源付きのキャンプ場は以下にまとめています。ぜひ冬のキャンプ場選びの参考にしてみてください。

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