「車いらない」と私が言い切るこれだけの理由【実体験】

車がいるかいらないか悩んでいて買おうかどうか迷っている方。また、いま車を持っているけど普段あんまり使ってないし実は車いらないんじゃないかなと感じている方へ。

この記事では、大学卒業以来ずっと一貫して車を買わずに生活してきた私が、「車いらない」と主張する理由について実体験をもとに解説します。

車がいらない生活には色々とメリットがある【理由1】

初めに、「車いらない」と言い切れることのメリットを解説します。「車いらない」と言い切れると経済面と健康・美容面でメリットがあります。どんなメリットがあるのでしょうか。一つずつ紹介していきます。

経済的なメリット

「車いらない」と言えることで得られるメリットとして一番わかりやすいのは経済的なメリットではないでしょうか。

車の購入費用は最低でも数十万円、平均は約170万円

車を買うにはお金がかかります。購入費用がいくらかかるかは購入する車の種類や新車か中古車か、また日本車か海外のメーカーの車かによって異なりますが、中古車の中でも安めのもので数十万円、外国製の有名な車など高いものになると上にはキリがありません。

よく購入される価格帯では数百万円のものが多いでしょう。車なし生活ならこの購入費用がかからなくなります。

車の維持費用は1年間で20万円〜40万円

車は、買った時だけではなく買った後もお金がかかります。常陽銀行のマネーサイトによると、その金額は車種によって違いがありますが、ガソリン代や税金、車検など様々な費用の合計でおおよそ1年間で20万円〜40万円ほどのようです。

費用項目軽自動車 コンパクトカー普通車
自動車税 10,800円 34,500円 39,500円
自動車重量税 5,000円 15,000円 20,000円
ガソリン代 59,130円 71,578円 97,142円
車検代 50,000円 50,000円 50,000円
自賠責保険代 (24カ月の金額) 12,535円 (25,070円) 12,915円 (25,830円) 12,915円 (25,830円)
任意保険代 40,000円 40,000円 40,000円
駐車場代 120,000円 120,000円 120,000円
合計(年間) 297,465円 343,993円 379,557円
月額平均 24,788円 28,666円 31,629円

出所:常陽銀行「マネーお役立ちコラム」
https://www.joyobank.co.jp/woman/column/201505_05.html

車なし生活をすれば、この車の維持費もかかりません。

浮いたお金でできること

先ほど車にかかるお金を確認しました。平均的なケースを想定して、購入費用が170万円で維持費用が年間で30万円とすると、5年間だと320万円になります。これよりも高い車を買って所有する場合は購入費、維持費の両方が高くなることが予想されます。

5年間で320万円を1年で割り戻すと64万円です。もう少し高い車を買った場合を考えて5年間で450万円かかるなら1年で90万円、5年間で500万円かかる場合だと1年間で100万円かかります。実際にはこのくらいの金額になることは珍しくないのではないでしょうか。

ではもしこのお金がかからない場合は何ができるでしょうか。先ほど64万円、90万円、100万円の三つのケースをあげました。いろんなものを安く手に入れられるようになった現代日本では、意外といろんなことができます。例えば旅行です。1人分の費用であればLCCを活用すれば飛行機を使った旅行に複数回行けますし、家族で旅行に行く場合でも行き先を選び工夫をすれば2回は行ける金額です。また自分を高めるための勉強費用や子供のための教育費用としても使えます。例えば国内の私立の小中高であればかなりの部分を賄える金額ではないでしょうか。

車なし生活で貯金もできる

車なし生活をする場合にかかるお金を使わずに貯金することももちろんできます。ケースによりますが車なし生活を選択するだけで例えば1年間で100万円の貯金が可能です。

1年間で100万円という金額を多いと見るか少ないと見るかはいろいろあると思いますが、貯金は積み重ねがものをいいます。

健康・美容面のメリット

車がいらない生活で得られるメリットの2つ目は健康・美容面でのメリットです。車を持っていると歩いたり自転車で行けるような近距離でもついつい車に乗って移動してしまいがちです。車がいらない生活ならちょっとした移動がいつも運動の機会が生まれ結果として健康・美容面でのメリットがあります。この点について詳しく見ていきましょう。

車いらない生活なら運動の機会が増える

車を持っていると、近い距離でもついつい車に乗って移動してしまいがちです。近くのコンビニやスーパーへの買い物やレジャー施設への移動など移動の機会というのは生活の中で結構あるものです。

このちょっとした移動の一つ一つで車に乗るか乗らないかで運動の機会に大きな差が出ます。

人生100年時代という言葉で言われるようになりました。これは簡単に言えば以前より私たちが長く生きるようになり、100歳を超えて生きることが珍しくない社会です。

人生100年時代については以下の記事で解説していますのでそちらも参考にしてみてください。

筋力や心肺機能を維持しやすい

日常生活の中に複数回ある移動が運動の機会に変わっていき運動の機会が増えると、筋力や心肺機能を維持しやすくなります。筋力が増えるほどのトレーニングはちょっと移動したくらいではできませんが、それでも例えば片道2kmの道のりを往復するときに車を使わずに歩いたり自転車に乗ったりすれば少し筋肉を使いますので筋力低下の防止につながります。また、心肺機能について言えば例えば2kmを歩くには大体30分くらいかかるとすると往復で1時間歩くことになりますので、それなりの歩数を歩くことになり心肺機能の維持向上が期待できるでしょう。

脳が鍛えられる

運動の機会が増えれば脳が鍛えられます。脳を活性化させるには脳トレなどもいいかもしれませんが、脳を「鍛える」には運動しかないそうです。

『脳を鍛えるには運動しかない!』の著者、ハーバード大学医学部のジョン・J・レイティ博士によると、一定時間にわたって心拍数をあげるような運動(例えばウォーキングや水泳など)によって心肺機能を高めることが学業成績の向上につながるという研究があるそうです。

「運動すると、脳由来神経栄養因子(BDNF)という物質が脳の中でさかんに分泌されます。このBDNFが、脳の神経細胞(ニューロン)や、脳に栄養を送る血管の形成を促すことが明らかになりました」

以前は「脳のニューロンの数は生まれたときに決まっており、その後は加齢とともに減っていく一方で、増えることはない」と考えられていた。だが最近では、さまざまな要因で後天的に増えることが科学的な常識となっている。

「ニューロンの数を増やすために最も効果が期待できるのは、運動です。さらにものを覚えたり認知能力を高めるために必要な神経結合を増やしたり、ドーパミンやセロトニン、ノルアドレナリンといった思考や感情にかかわる神経伝達物資の分泌を促す効果も、運動にはあります」と、レイティ氏は言う。

プレジデント Online
https://president.jp/articles/-/10350

このように、車を使わない生活をすることで運動機会が増える結果筋力や心肺機能が維持向上できることに加え、脳も鍛えられるいうメリットがあります。

車なしの生活なら座る時間が減る

車を使わない生活をすると、1日の間で座っている時間を減らすことができるというメリットがあります。

座る時間を減らすことがなぜメリットかというと、座っている時間が長いと健康リスクが高まるという研究があるからです。

日本人の平均座位時間は、世界最長の7時間という結果がシドニー大学などオーストラリアの研究機関の調査でわかりました。長時間座り続けることで血流や筋肉の代謝が低下し、心筋梗塞、脳血管疾患、肥満、糖尿病、がん、認知症など健康に害を及ぼす危険性が指摘されています。1日に座っている時間が4時間未満の成人と比べ、1日に11時間以上座っている人は死亡リスクが40%も高まるといわれ、2011年、WHO(世界保健機関)によれば、「世界で年間200万人の死因になる」という発表もあります。

WHOの発表では、喫煙は世界で500万人以上、飲酒は300万人以上の死因といわれています。いまや“座りすぎ”も喫煙や飲酒と同じように健康リスクを脅かす問題の一つなのです。

出所:スポーツ庁 DEPORTARE
https://sports.go.jp/special/value-sports/7.html

車で移動すると当然移動中は運転している人も一緒に乗っている人もずっと座ったままです。この時間を車に乗らず歩いたり自転車で移動したりすることで一定程度座る時間を減らすことができます。

地球環境面のメリット

最近では地球環境への負荷に考慮し二酸化炭素の排出を抑えようとする動きが世界でも色々と見られるようになりました。

国連は元々貧困の解消などで取り組んでいた国際開発目標を拡張してSDGs(持続可能な開発目標)のなかで地球環境保護のための項目も多く設定しており、その流れが今世界や日本の企業で加速しています。国連のSDGsは環境問題以外にも様々な世界的な課題を扱いその解決目標を定めたものですが、その中の環境課題の重要指標の一つが二酸化炭素の排出量となっています。

持続可能な開発目標SDGsエス・ディー・ジーズとは

持続可能な開発目標(SDGs)とは,2001年に策定されたミレニアム開発目標(MDGs)の後継として,2015年9月の国連サミットで採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」にて記載された2030年までに持続可能でよりよい世界を目指す国際目標です。17のゴール・169のターゲットから構成され,地球上の「誰一人取り残さない(leave no one behind)」ことを誓っています。 SDGsは発展途上国のみならず,先進国自身が取り組むユニバーサル(普遍的)なものであり,日本としても積極的に取り組んでいます。

出所:外務省
https://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/sdgs/about/index.html

地球環境を保護し地球を壊さないことは私たちにとって重要です。車を使わない生活をすることで日常的に自動車を使う機会を減らし、二酸化炭素の排出量を少しでも抑えられます。

「車いらない」には課題や条件があるけどクリアできる【理由2】

ここまでで車を使わない生活をする様々なメリットについて解説してきました。様々なメリットがある車なし生活ですが、実行するにはクリアすべき課題があります。ここでは、「車いらない」と言いきり車なし生活をするための課題・条件について解説します。

「車いらない」というためにはいくつか条件が必要ですが現代ではそれらの条件を満たせる場合が多いです。

私自身は社会人になってからはずっと、その前もほとんど自分の車を購入せずに生活してきました。「車いらない」と言うには条件があると考えています。以下で説明する条件を全て満たすことで自信を持って「車いらない」ということができます。

「車いらない」条件1:住む場所

「車いらない」と言うための1つ目の条件は住む場所です。車なしで生活するためには車がなくても普段の生活ができる場所に住んでいる必要があります。

いくら車なしで生活を送りたくても、公共交通機関が発達していない場所に住むと実行は難しいでしょう。できればある主要都市の中に住む。そうじゃなくも電車やバスなどの公共交通機関またはシェアエコノミーの交通手段がある場所に住む。そういったことが条件になります。

「車いらない」条件2:タフなマインドと体力

「車いらない」と言うための2つ目の条件はタフなマインドと体力です。

実生活をする中では車を使わないことで多少不便に感じる場面があるかもしれません。それでも車を使わずに生活をするメリットにフォーカスしそのメリットのためには多少の不便がある場合も乗り越えられるマインドと体力が必要です。

例えば子供の幼稚園・保育園・習い事などの送り迎えのときや買い物の時、車があればもっと楽に運ぶことができるのに、と考えることがあるかもしれません。

そのような場合でも、先ほど解説した車なし生活の様々なメリットを思い出して積極的にそのメリットを獲得しようとするタフなマインドと、実際に多少不便な移動も乗り越えられるタフな身体は欠かせません。

「移動とは身体と脳の健康維持のための絶好の機会である」と捉えましょう。

「車いらない」条件3:新時代の価値観

最後に紹介したい「車いらない」ための3つ目の条件は新時代の価値観です。

車を持つことはステータスであり持っていないことが恥ずかしいこと、男としては価値が低いこと、とみなされた時期があったと思います。今でもそのように考えている方もいるかもしれません。これは古い価値観です。このような価値観を持っている場合は、車なしで生活することは恥じるべきことになってしまうため、「車いらない」と考えることができません。車を持たないことで確かに不便なこともありますが車を持つか持たないかはあくまで個人の自由であり、現代の様々な時代背景を考えると車を持たない生活スタイルは時代にマッチしてると言えるのではないでしょうか。

環境への負荷、人生100年時代と言われる長寿に備えた健康維持や資産形成など総合的に考えた場合には車(マイカー)は持たない方がいいように思われます。

このような時代に即した新しい価値観を持つことが「車いらない」と言い切るための3つ目の条件です。

まとめ

この記事では、私が「車いらない」と主張する理由について、車なし生活のメリットと課題の面から解説しました。

皆さんもこの記事を参考に「車いらない」と断言できる状況を作り、経済面でも健康面でもメリットがあり地球にも優しい車なし生活を楽しんでください。