これでスッキリ!働くとはなにか。語源と6つの働き方を徹底解説

働くって何だろう?働くことはなにか、改めて考えてみたい。この記事では、働くことの社会や自分にとっての意味を長い間考えてきた私が、「働く」について言葉の成り立ちや様々な「働く」のあり方ついて解説します。

この記事を読むことで働くとはなにかついて頭の中がすこし整理され、毎日納得してやる気を持って仕事ができるようになるような記事を目指します。

「働く」の言葉のなりたち

働く理由について考える前に、はじめに「働く」の言葉の成り立ちについて整理しておきたいと思います。

「働く」は国字で、元は受刑者の農耕

「働く」という言葉から連想されるのは、アルバイトをしたり会社で働いたりすることだと思います。これら2つに共通するポイントは、「仕事をして」「お金をもらう」ということかと思います。

現代ではおそらく上記の様なイメージとなる「働く」ですが、ここでまず元々の言葉の成り立ちを確認しておきます。

「働く」という漢字は人偏(にんべん)と「動」が組み合わさったできた漢字で、日本で独自に作られた国字にあたるようです。簡単に言えば人が動くという意味です。

元々の中国の漢字では人偏がなく「動」の部分だけで「働く」を意味していたそうです。この「動」をさらに文化すると「重」と「力」ですが、「重」は受刑者を、「力」は農耕することを表すそうです。そのため、「動」は受刑者が農耕するという意味になります。

上記の漢字の成り立ちについては、下記のサイトを参考にさせていただきました。出所:意味ブロ – ちょっと難しい言葉の意味まとめ

「働く」という言葉がなんとなく大変そうな漢字がするのも、頷ける内容ですね。働くという漢字は元々は罰として農耕作業をすることだったとは。

ちなみに、たまに聞くことがある「働くとは傍を楽にすること」というのは現代に後付けされたやや強引な説明です。

様々な「働く」かたち

ここでは、いろんな「働く」かたちを見ていきたいと思います。

一般的な「働く」

まず、働くという言葉を言うときに一番想像されやすい形から解説します。

会社に勤務して働く

通常、働くことで一番多いのは、どこか会社などの組織と雇用関係を結びその会社の事業実行に貢献し対価として給与を得るという形でしょう。この働き方の場合、最終的に商品やサービスの価値を受け取る消費者に対しては、勤務先の会社の看板のもと個人としては価値を提供することになります。そして、会社の中で、会社の一部として働くわけですから、会社が決めているルールやカルチャーのなかで働くことになります。また、スキルや専門性、働き方については会社が求めるものであることが重要視されます。会社が求める時間に求める場所に行くことや会社が求める資格試験に合格することそのために努力をすることが必要です。

会社が提供している事業で提供される商品やサービスの価値が大きかったり自分自身が好きだったり、会社が掲げる理念とそれに付随する実際の活動が気に入っているという場合はおすすめです。大企業なら会社の看板を活用しながら多くの人に価値を提供できる働き方だと言えます。

業務を受託して働く

契約の違いがある別の働き方として、業務を受託するという働き方もあります。企業に従業員として雇用されるのではなく大きな仕事の一部を引き受け(受託)て遂行するのが業務委託です。業務委託というのは通称のようなもので、民法上は請負または委任という呼び方になるようです。

企業から業務を依頼され、その業務を行うことで報酬を得るものとして、民法で規定されているのは「請負」「委任(準委任)」「雇用」の3種類ですが、業務委託契約は「請負」と「委任(準委任)」の2種類を総称するものと理解してください

出所:リクナビNEXT

業務委託は社員とは異なるため福利厚生面などでのデメリットがある可能性がありますが、裁量の大きさや自由度に置いては雇用の形よりは大きい傾向が強いと言えるでしょう。

商品やサービス・事業を直接提供

自分で会社を起こした事業で消費者または事業者に向けた商品やサービスを生み出し生み出した商品やサービスを直接提供するという働き方もあります。

さきほど紹介した業務委託では大きな仕事の一部を引き受けるという形でしたが、こちらは事業のコンテンツ作成から営業・提供・フォローまですべて自分(自社)で行うという形です。事業内容や提供するものを自分できめられますし、自由度はより高くなると言えます。ただその分、事業にかかる様々なリスクもすべて自分(自社)で負うことになるのでその意味では大変です。

お金なしでも「働く」

さきほど紹介した働く形に共通するのは、なにか価値を提供して対価としてお金を受け取るということです。働くことはお金と結びつけて考えられがちです。ところが、働く場合でもお金をもらわない場合があります。お金をもらわずに働く場合には以下のようなケースがあります。

  • ボランティア
  • 家事
  • 育児

ボランティア

ボランティア活動は英語のVolunteerをカタカナにしたもので、言葉の語源から考えると「意志」を表します。自らの意志ですすんで行うというのがこの言葉の語源です。ただ、現代でボランティアと言うと、無償で行う仕事のことを指すのが普通です。

家事

「働く」ことは、レガシーな世界の中では家の外に出て仕事をすることを指していたかも知れません。しかし、働くことは家の中でも昔から行われていました。家でできるいわゆる内職のようなものもそうですが、もっと身近なものとして家事があります。

家事は次に紹介する育児とともに無賃労働の代表的なものです。

家事という仕事によって生み出される価値を他の仕事と比べると、実はかなり大きな価値があることがわかっています。

家事の価値試算は計算法により異なる

家事の価値がどれくらいの大きさかというのを金額で試算しようという試みが欧米を中心になされています。日本でも内閣府が試算した内容があります。家事の価値を計算するのはおおよそ以下のような方式があり、年収はそれぞれカッコ内の数字になります。

  • 家事労働の時間分を外で働いたとして評価する方法(約320万円)
  • 専門職の賃金で評価する方法(約500万円。ただしアメリカでこの方法で試算すると1200万円という結果も)
  • 家事代行のスタッフの賃金で評価する方法(約430万円)
  • 家事代行サービスの料金で評価する方法(約700万円)

このように、家事の価値の大きさを改めて金額に計算してみると幅はあるものの相当な金額になることがわかります。

なお、上記の計算に当たり、以下のサイトを参考にしました。白金さんちの恐ろしい家計簿

育児

次に、育児についても確認しておきます。先ほど家事の項目でも説明したように育児も無賃労働の代表的な「働く」の一つです。言うまでもないことかも知れませんが育児は大変な仕事で、子供の人格形成、そして子供を通して将来の社会のあり方を左右する重要な仕事です。さらにそのタスクは幅広く食事を作って与えることや着替えなどの身の回りの世話をするなどの他、一緒に外出したり勉強を教えたり、さらには勉強以外の生きていく上での知恵を与えたりと、取り組みだすと底なしに仕事があります。そしてこれらの仕事の一つ一つへの取り組み方が子供の情緒や人格形成にも影響することを考えるとサボるのもなにか気が引けます。

さらに、この仕事は無賃労働であり、現代日本の多くの会社においてどういうわけか優先度が高いことやタスクが多種多様でありその一つ一つが重要度が高いということの理解が進んでいません。それゆえなぜか育児を会社の仕事よりも優先しようとすると白い目で見られることもあったりと大変です。

結局働くとはなにか

ここまでで、「働く」の言葉の成り立ちについてまず確認し次に様々な形の「働く」について見てきました。ここではこれまでに確認してきた内容を踏まえて結局のところ働くとはどういうことなのか改めて考察したいと思います。

働くことは、言葉の成り立ちとしては人が動くことであり元々は受刑者が農耕作業を行うことを意味するものでした。

また、現代日本では普通働くというと会社勤めを連想しがちですが、最終的に社会や顧客に価値を届けるための方法や経路の違いによって業務委託や自分で起業するなどの働き方があること、そして、お金はもらわなくても働いていると考えられるものとしてボランティア・家事・育児があることを確認しました。

働くことは、自分自身の表出

ここまで見てきた内容を基に私なりの「働くとはなにか」という問いへの答えの仮説を書いてみたいと思います。

私は、働くことは自分自身の表出だと考えます。表出について意味を確認すると、

〘名〙 内部にあるものを外に現わし出すこと。特に、精神内部のものを外部に現わすこと。また、その現われたもの。身振り、表情、言語などを含む。

出所:コトバンク

上記の説明の中で、表出は「精神内部のものを外部に表すこと」とあります。私は、働くということは私達個人の心のなかにあるものを社会という外の世界で表現することなのではないかと考えました。

言葉の成り立ちとして「人が動くこと」という説明がありましたが、私達人間が動くときには心で何かを感じたり考えたりしてから動くことが多いと思います。心の中の動きが体の動きを作り出します。働くというと仕事をして誰かに価値提供するというところに意識が向きがちですが、根本的にはこのような「心の動きの表出」こそがおおもとにあるのではないかと想うのです。だから、自分自身の本心こそ、働く上でもっとも大切にすべきものです。

自分の心というととても個人的なものだけを思い浮かべるかも知れませんが、経験してきたことも心の中に蓄えられて糧となっていくので、それまでにした様々な経験や記憶、知識もすべて「働く」のおおもととなる表出の対象です。

たとえば子育ては両親の内面・性格などと合わせてそれまでに得た経験もすべて総動員して子供に価値提供するものだと言えます。

心と切り離されるほど「働く」ことは辛くなる

働くことは人間の心のなかのものを社会で表現することです。たとえば「社会のこういう現状をなんとかしたい」とか、「もっとこうだったらいいのに」といった、一人ひとりが心のなかで感じることです。

このような心があって、それで身体が動かされて「働く」のが自然な姿ではないでしょうか。お金をもらうかどうかは生活を成り立たせる上で欠かせない要素ですが、「働く」ことについてその本質的で絶対に欠かせない要素を考えるなら心とつながっていることこそ大切です。

心と切り離されて働くと辛くなってしまいます。だからこそ、自分に合った仕事を選ぶときに自分の心を見つめた上で仕事を選ぶことが大切です。

このあたりのことは下記の記事にまとめていますので気になる方は参考にしてみてください。

まとめ

この記事では、働くことの意義や働く目的について長い仇考えてきた私が、働くとはなにかについて言葉の成り立ちや働く形、そして働くことの本質について解説しました。