働きながらの転職のやり方を知りたい方へ。この記事では大手事業会社からコンサルティングファーム、そしてコンサルティングファームからITベンチャーへと2回とも働きながら転職した経験のある私が、働きながらの転職のやり方について私が実践しているステップで具体的な働きながら転職のやり方を解説します。
Step1.自分の経歴を整理してWEB上に掲載する
働きながらの転職でも、大切なのはまず自分自身の経歴の概要を文書化して転職エージェントや企業の採用担当の目に触れる場所に置くことです。これは企業の活動で言うところのマーケティング活動のはじめの認知を促す部分です。
経歴の文書化
使うプラットフォームを考えるのは後回しにして、まずは自分の経歴を言葉にし文書化しましょう。この作業が働きながらの転職のやり方の第一歩です。この作業によって自分自身の中でどんなことをしてきてこれから何をしていきたいのかの整理が頭の中でできて来ますし、他の人にも説明しやすい状態になります。
WEB上の人目に触れるところに経歴情報を置く
経歴がある程度整理できたら、整理した情報を概略レベルだけでもいいのでWEB上の適切なプラットフォームに置きましょう。概略として必要な情報はおおよそ以下の通りです。
- いつどこで何をやってきたか(時系列で業界や所属そして業務概要を記載)
- 何が得意か(専門性やスキル、豊かな経験のある領域を記載)
私が使っているのはLinked Inとビズリーチで、はじめて転職したときに使ったのはLinked Inでした。いまでもその2つを使っています。
Linked Inとビズリーチは私の場合はともに無料で使っていて、それでも転職活動で不自由を感じたことはありません。このあたりのことは詳しくは別の記事で書きます。
Step2.転職エージェントと話す
経歴をつかったマーケティングがそれなりにうまくいくと転職エージェントの方から連絡が入ります。複数のプラットフォームに登録している場合はそれぞれの中でそれぞれ複数のエージェントから連絡が来ることも珍しくありません。
転職エージェントも人によって経験年数や得意な業界も違っています。たとえば大手製造業に強いエージェントもいればITベンチャーに強いエージェント、そして給与交渉に強いエージェントというのもいます。
大切なのはそれぞれ強みの違う様々な転職エージェントから話を聞いて、自分の中で彼らの言っていることと自分の考え、そして現在の自分が持っている業務などでの一次情報などをフル活用し、真実の情報を見極めながら情報そしてエージェントを取捨選択することです。このステップではエクセルなどで一覧表としてしっかりと情報整理することをおすすめします。
私の場合は自分との相性などもみながら相談する転職エージェントを選び、たくさんの転職事例を知っているエージェントの力も借りながら自分の可能性や仕事との相性などを対話の中で探っていくようにしています。
Step3.選考の準備をする
転職エージェントとも話して、情報をできるだけ幅広くチェックして、自分の中で今後の自分自身のキャリアの方向性や志向と合う可能性のある転職先がいくつか見つかったら、それぞれの転職先ごとの選考に向けた準備をしましょう。
自分は一人、転職先は個別の事業体
選考の準備で意識すべきこととしては、自分は一人ですが転職先はそれぞれ別々の事業体であるということです。そんなことは当たり前だと思われるかも知れませんが、このことをしっかり意識して選考の準備をすることが結構重要です。
相手である転職先候補企業はなにかの計画に基づいて特定の役割を果たせる人を探しています。もしその企業の該当ポジションに収まりたいと考えるなら、その探しているプロフィールに自分自身が当てはまっているということを説明しなければなりません。探している人の要件は企業やポジションごとにまったく異なるので、その要件に合わせた説明をすることを徹底的に意識する必要があります。
ただし、あくまでも真実をもとにアピールするようにし、嘘は使わないようにしましょう。なぜ転職で嘘をつかないほうがいいかは下記の記事にまとめてますので参考にしてください。
就活や転職活動の面接では基本的に嘘をつくべきではありません。面接で嘘をつくことで得られるものもありますがリスクが大きすぎ、コスパがいいとは到底言えません。
Step4.選考を受ける
選考は多くの場合は選考書類の提出から始まります。ポジションとあなたの経験がよくマッチしている場合はWEBプラットフォームに書いている内容と転職エージェントに話している内容が書類選考の代わりとなって、いきなり面接というパターンもあります。多くの場合、転職エージェントは企業の人事部の採用担当者や採用をしている部署の部長や役員とコネクションがあったりしますので、こういう機会が与えられることもあるのです。
面接ではそれまでにしっかり整理した自分自身の経験や社会に対する課題意識、転職先企業で貢献したいことを話しましょう。私にとって、面接は面接官との対話(ダイアローグ)です。面接官は企業の一員ですから、面接官と深い話をしたり気になることについて積極的に質問することでその企業のことも理解が深まります。面接は自分が面接を受けるばと考えがちで、実際そういう側面はありますが、自分が面接官を観察し企業を選ぶ場でもあります。私はこのスタイルを新卒時の面接から一貫して実践しています。私がチェックする観点は以下のようなポイントです。(あくまで例です)
目の前の面接官は
- 社会に対してどのような課題意識をもち、どんな思いで働いているのか
- その会社についてどのように考えているのか
- 仕事は面接官自身の人生の中でどのような位置づけか
- ワークライフバランスはどうか
選考プロセスの進捗も一覧でしっかり管理しましょう。面接などでほかにどんな企業を受けているのかや進捗状況を聞かれることもありますし、自分の頭も混乱せずにすみます。ちなみに私は他の企業の選考状況もすべて正直に話すようにしています。(そもそも「我が社が第一志望でほかは受けてない」ということを重視する企業は私の基準では残念ながらブラックの可能性大ですので選考クリアの必要がありません。)
Step5.転職先を決めて意思表示する
選考を同時並行で進めていきながら情報を整理し、いよいよ最終選考というときになったら、その転職先の仕事が本当にしたいかよく考えます。企業によってはポジションと給与などの待遇も書いたオファーレターをテージェントを介して送ってきますので、その転職先の仕事を受ける場合はその旨を意思表示します。(オファーレターに電子署名して返信など)
この時点で、他に選考を進めていた企業に対しては丁寧にお断りをします。多くの場合、転職エージェントに相談すればどうやって辞退するかは教えてくれます。
Step6.転職先の新たな仕事の準備をする
転職は、内定をとったらそれで終わりではありません。これは始まりです。自分自身で嘘偽りなく進めた転職活動なら気持ちよく気持ちを切り替えて次の仕事のための準備を進められるはずです。もちろん一度心を休ませて余白を作るため休暇を楽しむのもありです。むしろそうするなかで自分が次に社会に同貢献しようとしていくのか頭の中でイメージを膨らませていけるかも知れません。
準備としてすべきことは以下のような内容です。
- 転職先業界の知識のインプット
- 転職先企業のポジション分析
- 転職先企業の経営計画の分析
- 転職先部門の社内でのポジションとミッションの把握
- 転職先の仕事で必要なスキルの習得・強化
まとめ
この記事では、働きながら転職しようとする方向けに、転職の具体的なやり方を私の実体験を交えながら解説しました。
この記事が一人でも多くの方の幸せにつながる転職実現にお役に立てれば幸いです。