成田ゆめ牧場で冬に母子徒歩キャンプ。テント設営中

冬に車なしキャンプに行ってみたいけど、本当に行けるか不安だし、どんなキャンプ場、どんな交通ルートがいいのかなと考えているかたへ。

本記事では以下のことを紹介します。

車なし生活でキャンプを楽しんでいる主婦マリカです。息子の冬休み、せっかくの休みだからと旦那をキャンプに誘っても行けそうにないということで、4歳の息子と二人で母子キャンプに行くことに決めました。「交通手段は車以外」、「季節は冬」、「4歳の息子連れ」という条件で行けそうと思った「千葉県成田ゆめ牧場」。初めての母子・冬・車なしキャンプではかなりオススメできるキャンプ場だったので紹介していきます。


千葉県成田ゆめ牧場を選んだ理由

初めての車なし冬キャンプでなぜ千葉県成田ゆめ牧場を選んだのか。理由は以下の通りです。

  • 冬の寒さ対策として安全な電源サイトがあり、レンタル用品も充実している。
  • 電車と無料シャトルバスを使用してキャンプ場まで割とスムーズに行ける。
  • 4歳の息子が楽しめる牧場が併設されている。しかも宿泊特典有り。

上記3つが決め手となりました。詳しく解説していきます。


冬の寒さ対策として安全な電源サイトがあり、レンタル用品も充実している。

初めての冬キャンプだったので、やはり「寒さ」への恐怖がありました。なぜ「寒さ」への恐怖があったかというと、10月に寒さ対策ゼロで行った軽井沢があまりに寒すぎたからです。寒いととにかく眠れないので、本当にツラいです。また4歳の息子もまだ自分で寒さへの調整がうまくできません。息子が暑いとが言うので薄着で遊ばせていたら次の日風邪を引いたということもよくありました。なので外は寒くてもテントの中はぬくぬくと温まれる快適な冬キャンプにしたいなという希望がありました。

成田ゆめ牧場の基本情報はこちら

成田ゆめ牧場は電源サイトとフリーサイトがあります。年中無休で営業してくれているので、冬キャンプも楽しめるキャンプ場です。また、「手ぶらテント宿泊セット」を始めとしたキャンプ用品のレンタルも充実しています。基本設備は以下の通りです。

キャンプ場名 成田ゆめ牧場
アクセス 最寄駅:JR滑河駅から無料シャトルバス
JR東京駅~JR滑河駅間は電車で1時間40分程度
交通手段 電車 バス(無料シャトルバス:マイクロバス) 徒歩
営業期間 通年営業
定休日 なし 年中無休
施設設備 電源サイトあり
温水シャワーあり 10分300円
水洗トイレ ウォシュレット付 暖房便座
ゴミ捨て場あり ※ゴミ袋は透明ビニール袋 半透明は×
売店・自動販売機あり 自販機は500mlのペットボトルが210円です。ちょっと高いです。
直火不可
お湯の水道あり
チェックイン・チェックアウト チェックイン9:00~ チェックアウト17:00 ただし繁忙期はチェックアウトが10:00になることもあり
利用料金 テント泊(レンタルテントあり)
料金 大人(中学生以上) 1人1泊 2,000円
小人(3歳~小学生以下)1人1泊 1,000円
電源使用料 1サイトにつき 1,000円
※上記は通常シーズンの料金。
※成田ゆめ牧場のHPから要予約
食事の提供 BBQの食材
土曜日、もしくは連休の初日・中日のみ可能。ご注文の受付は15時まで、受け渡しは17時以降のご案内です。朝食のパンの予約
一部商品のみ、基本的にはパン販売日の前日にご予約いただけます。管理棟営業時間内に現地にて申込み
レンタル用品
  • 手ぶらでテント宿泊セット
    テント、銀マット×4、寝袋or毛布×4、ランタン(電池付き)、炭用コンロ、金網、木炭3kg、火バサミ、マッチ、着火剤×2
  • らくらくBBQセット
    炭用コンロ、金網、木炭3kg、火バサミ、マッチ、着火剤×2、包丁、まな板、ザル、ボウル、トング、菜ばし※食材は含まれません。
  • テント・椅子
    テント(銀マット付)ラウンジチェア
  • 寝具類
    銀マット(一人用)、寝袋、毛布
  • 調理器具
    焚き火台、炭用コンロ、カセットコンロ(燃料付)、鉄板、火バサミ、飯盒(4合)、なべ、包丁、まな板、ボウル、ざる、お玉、フライ返し、しゃもじ、トング、菜ばし、ダッチオーブン
  • その他
    ランタン(電池付)、延長コード(4m)、コードリール、ホットカーペット、バスタオル、ドライヤー
販売品 薪(杉)700円
炭(3kg)680円
支払方法 クレジットカード可能
周辺施設 キャンプ場周辺、徒歩圏内の温泉、スーパーはないです。
食品は事前に購入して持っていきましょう。
JR滑河駅から750m徒歩10分のところに、スーパーなりたや下総滑川店があります。徒歩10分だとちょっと遠く感じるかもです。
アクティビティ 併設の牧場で遊べます。
各種牧場体験。遊具あり。
夏休み中はキャンプ場に子供用プールが出されます。

12月は寒いですが、電源サイトのおかげでぬくぬく快適キャンプとなりました

宿泊した日の成田市の温度は以下のような感じでした。

  • 宿泊日の最高気温/最低気温:12月26日11℃/0℃ 12月27日13℃/2℃ 12月28日7℃/-1℃

朝は冷え込み、テントや地面は凍ってました。でも電源サイトに持参した電気ストーブと電気敷き毛布のおかげで、12月27日のam9:00におけるテント内の温度計は20℃を超えました。ちょっと暑いぐらいでした。外の温度は4~5℃でした。

テント内で安全に暖をとるなら、電源サイトをオススメします

徒歩で行く冬キャンプで暖をとるとき、焚き火以外の暖を取る方法は石油ストーブ、カセットガスストーブ、電気ストーブの3つになるかと思います。テント内で安全に暖を取るには電気ストーブがオススメです。一酸化炭素中毒の危険性はゼロです。また、電気ストーブにプラスして電気敷き毛布も準備すれば、快適・安全なキャンプになります。

車なしキャンプではレンタルができるキャンプ場を予約しておくと安心

大量のキャンプ道具を本当に運べるのか?車なしキャンプだと特に不安になりますよね。もちろん私も不安でした。成田ゆめ牧場のキャンプ場では一通りのキャンプ道具をレンタルすることができます。なので荷物をパッキングしてみたもののとても運べる重さじゃないという事態になっても、荷物を運べる量に調整し、運べない道具は別途レンタルすることが可能です。キャンプ場は予約したけど、荷物が重すぎてキャンプを断念という事態は防げます。

特にキャンプ初心者は必要なキャンプ道具を集めるのに必死で、購入した道具の重さや大きさを見落としがちです。私も化繊の寝袋が大きくて重いということを知らずに購入し、キャンプ道具を運ぶ際の最大のネックとなっています。なので、購入してみたものの大きすぎ、重すぎて運べない、パッキングしてみたら重すぎたという問題は起こりえます。

私の場合、今回のキャンプでは必要となるキャンプ用品はすべて運ぶことができましたが、前日まで焚き火台を持っていくか悩んでいました。寝袋は3日間使いますが、焚き火台は1日だけでもいいかなという予定だったので、1日だけならレンタルでもいいかなと前日まで考えていました。とりあえずすべての荷物をパッキングし、運んだところ運べそうだったので持っていくことにしました。ただ、いざとなればレンタルできるというバッファを取っておいて良かったなと思いました。

スノーピークかコールマンの会員だと割引があります

電源有りのサイトは無いサイトと比べると値段が割り増しになることが多いです。成田ゆめ牧場のキャンプ場も電源サイト使用料として1000円の追加料金があります。少しでも安くできないかなと調べたところ割引がありました。成田ゆめ牧場は時期によっては色々な割引キャンペーンがあるようなのですが、通常で宿泊する場合、スノーピークかコールマンの会員だと宿泊料金から10%OFFしてくれます。残念ながら、電源サイト使用料は割引されません。

私の場合、割引制度に気がついたのはキャンプ1日前でした。この時点でスノーピークの店舗に行って会員登録をし、ポイントカードを受け取るのは無理そうと思いました。しかし、スノーピークにはスマートフォンのアプリが存在します。成田ゆめ牧場に問い合わせしたところ、会員であることはわかる画面を見せていただければOKとの回答を得られました。実際に成田ゆめ牧場の受付で、スノーピークアプリのマイページ画面を提示したら割引が受けられました。スノーピークの会員特典は他のキャンプ場でも色々と受けられるみたいです。会員になって損はない気がします。無料で登録できますし、スノーピークの商品の一つも購入していない状態でも割引は受けられました。

平日に行く場合の注意点

成田ゆめ牧場は平日だと売店が開いていません。キャンプの受付もキャンプ場ではなく牧場の窓口で行います。売店が開いていないため、キャンプ場で食糧の調達はできなそうでした。牧場に行けば、レストランがありますし、牧場の売店でパン・チーズ・ヨーグルト・牛乳などは手に入れることができます。またサウナ施設も土日のみの営業です。

シャワー室は完全個室で綺麗でした

完全個室で使用できるシャワーです。プライベート空間が保たれているのは嬉しいです。

成田ゆめ牧場キャンプ場のシャワー室の洗面台

シャワー室にある洗面台です。とても綺麗でした。残念ながらお湯は出ませんでした。

電車と無料シャトルバスを使用してキャンプ場まで割とスムーズに行ける

千葉県成田ゆめ牧場は最寄駅から無料シャトルバスを出してくれている、徒歩キャンパーにはありがたいキャンプ場です。4歳の子供連れでかつキャンプ道具を担いで歩くのはかなり大変です。無料シャトルバスのおかげでキャンプ場まであまり歩かずに移動ができます。また成田ゆめ牧場の最寄駅「滑河駅」までも東京から乗換1回で行くことができるので、とても行きやすかったです。

自宅から成田ゆめ牧場への具体的な行き方はこんな感じです

  • 自宅→最寄駅→東京駅→成田駅→滑河駅→成田ゆめ牧場

それぞれの交通手段は以下の通りでした。

行き先 交通手段 所要時間 注釈
自宅→最寄駅 タクシー 自転車で運ぶ予定でしたが、当日の朝に自転車では荷物が運べないことに気がつき、急きょタクシーに変更しました。
最寄駅→東京駅 電車 朝の時間帯は通勤でかなり混む電車です。満員の中に私一人で荷物を入れるのは難しいかなと思い、旦那の通勤と合わせて、旦那に荷物を一つ持ってもらいました。満員電車を避ければ私一人でも大丈夫だったと思います。
東京駅→成田駅 電車 1時間15分 東京から成田行きの総武線快速は空いていました。余裕で座れます。総武線快速のホームへは全てエレベーターで行けました。
成田駅→滑河駅 電車 14分 成田駅ではエレベーターで乗換ができます。JR総武本線快速からJR成田線への乗換も距離が短くてスムーズです。
滑河駅→成田ゆめ牧場 無料シャトルバス 10分~15分 滑河駅はエレベーターもエスカレーターもないです。基本的には改札に近い2番線ホームに電車が停車するようになっています。

東京駅~成田ゆめ牧場まで乗換を含めると1時間45分~2時間で到着できます。

成田ゆめ牧場の最寄駅「滑河駅」は階段のみ、要注意です

東京駅、成田駅にはエスカレーターもエレベーターもあるのでキャンプ道具を担いだ乗換は特に問題はありませんでした。ただし、成田ゆめ牧場の最寄駅「滑河駅」はエスカレーター、エレベーターがありません。階段のみになります。滑河駅には電車ののりばが二つあります。改札のある駅舎側の2番線と改札のない1番線です。1番線に到着した場合、改札を出るのに階段の上り下りが必須となります。

成田ゆめ牧場のバスの運転手さんに聞いたところによると、お年寄りが階段の上り下りでケガをしてしまうことがあるらしく、基本的には改札のある駅舎側の2番線に到着するようになっているみたいです。ただ、成田駅→滑河駅の電車で滑河駅850分到着の電車のみが階段の上り下りが必要となる1番ホームへと到着になります。3月~11月の期間は成田ゆめ牧場が9時~開園となりますが、9時の開園と合わせて850分のバスに乗れるように到着してしまうと、滑河駅で階段の上り下りが発生します。キャンプ道具をたくさん運ぶ場合は一本遅らせた方がいいかもですね。ちなみに、滑河駅→成田駅の場合は必ず改札のある駅舎側の2番線到着するので安心ですね。

 私の場合、滑河駅の構造を把握していなかったので、「大量のキャンプ道具を担いで階段を上り下りするのは本当にツラいな、どうしよう・・・」と滑河駅に着くまでかなりドキドキでした。 

成田ゆめ牧場の無料シャトルバスはマイクロバスです

滑河駅から成田ゆめ牧場間の無料シャトルバス

成田ゆめ牧場の送迎バスはマイクロバスなので狭いです。滑河駅12時発のバスには平日だったのですが、冬休みの時期だったこともあり、他の人がちらほらと座っていました。今回は運んだ荷物は以下の写真のような感じだったのですが、バスの奥に行くための通路は補助席もあるため、狭くてキャリーは通れませんでした。なので出入り口から入ってすぐ右の席に荷物を置いたのですが、手すりがあって荷物を持ち上げる必要があり、なかなかツラかったです。帰りのバスは私と息子二人だけだったので、出入り口から入ってすぐ、運転手席の後ろの座席のスペースにポンっと置かせてもらうことができ、とても楽でした。

母子・冬・徒歩キャンプにおける荷物です。

成田ゆめ牧場のバスの運転手さんは電車のタイミングを考えてくれています

帰りのバスは1350分のバスに乗りましたが、そのバスだと普通に走ると銚子行の電車には間に合わないそうなのです。バスの運転手さん曰く、1分ほど早く出発するとちょうど間に合うらしいのです。なので、銚子行の電車に乗りたい方は、運転手の方に一言お伝えすると電車に間に合うかもしれません。私の時は運転手さんからどっち行きの電車に乗るか聞いてくれました。優しいです。

車なしキャンプにおける交通上の注意点

以下の3点は注意しましょう。

  • 乗り換えはできるだけエレベーターを使いましょう
  • 乗換時間はゆとりを持ちましょう
  • 子供連れの場合は普段の生活から子供に公共交通機関を利用することを慣れさせましょう。

上記に掲載したキャンプ道具を担いで下りエスカレーターに乗った時、キャリーの扱いになれずエスカレーター上でかなり不安定な状態になりました。一歩間違えれば転げ落ちて事故になっていたかもしれません。これ以降、特に下りのエスカレーターは使用せずエレベーターに切り替えました。重い荷物を持った移動に慣れるまではできるだけエレベーターを使うことをオススメします。なので、エレベーターを使うためにもゆとりのある乗換を計画しましょう。

乗換検索はNAVITIMEの徒歩速度設定が便利です

私は電車の乗り換えを調べるとき、NAVITIMEをよく使用するのですが、徒歩速度を5段階で設定することができます。一番遅い徒歩速度「かなりゆっくり」はNAVITAIMEとしても「大きな荷物を持った乗換」を想定した乗換になっているようです。とくに母子キャンプの場合は子供を連れているので、できるだけゆとりを持つことが大切でした。

子供を公共交通機関に慣れさせる

電車やバスだけでなく、エスカレーターやエレベーターの利用は少し油断をすると大事故につながります。子供を連れた徒歩キャンプを計画する際は、徒歩キャンプの前に普段の生活で公共交通機関を利用し、使用方法・ルールを教えましょう。最低限以下のことは注意しましょう。

  • 親の手を離さない。あるいはキャリーなどに必ずつかまらせる。
  • 電車のホームでは必ず黄色い線の内側にいる。
  • 電車、エレベーターなどは降りる人を優先する。
  • エスカレーターの乗降タイミング。

せっかくの楽しいキャンプも事故が起きてしまっては悲しいですよね。私も子連れ徒歩キャンプは本当に気をつけなければと思います。ただ、子供が小さいときにしっかりと教える機会があるのは大切なのかなと感じています。

4歳の息子が楽しめる牧場が併設されている。しかも宿泊特典有り。

4歳の息子を連れてよくキャンプに行くのですが、キャンプでどう過ごすかって結構悩んだりします。家に居るときはレゴやプラレールなど家にあるおもちゃで一人で遊んでくれるようになってきたのですが、キャンプに来ると兄弟もいないので、一人で遊ぶのがつまらなくなることがあるようです。「つまらない状態」というのも教育上大切な時間らしいのですが、ずーーと隣で「つまらない」と言われるものなかなかツラいです。親の私も何かアクティビティがある方が楽だったりします。成田ゆめ牧場のキャンプ場はその名の通り、牧場に併設して作られたキャンプ場です。なので牧場で遊ぶことができます。しかも、キャンプ場宿泊者はゆめ牧場優待入場チケット(大人900円、子供500円 2018年12月時点)を購入すると宿泊中牧場への出入りが自由になります。通常の入場料は大人1400円、子供(3歳以上)700円なので、宿泊期間は出入り自由と考えるとかなりお得です。これは子供連れには嬉しい特典でした。

まとめ

千葉県にある成田ゆめ牧場は初めての冬の車なしキャンプにはかなりオススメできるキャンプ場でした。行くまでは本当に不安でしたが、キャンプサイトに着き、テントを設営し始めたら本当に楽しくて、頑張ってきてよかったと感じました。子供と二人だと、母の私がしっかりしないとと、責任を重く感じていました。成田ゆめ牧場は無料シャトルバスや充実したレンタル用品、電源サイトなど、冬の車なしキャンプを手助けしてくれるサービスが多いキャンプ場です。そして設備も綺麗です。快適・安心なキャンプを楽しめます。冬の車なしキャンプをしてみたい!という方はぜひ足を運んでみてください。